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» 2013年11月19日 08時00分 UPDATE

マッキンゼー流仕事術:マッキンゼーのプレゼン資料は、1チャート1メッセージ (1/2)

クライアントの目が輝くプレゼン資料を作るために、どうすれば思考を深められるのか。実は、その鍵をにぎっているのは母国語の能力なのです。

[大嶋祥誉,Business Media 誠]

『マッキンゼー流仕事術』について

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なぜ、マッキンゼー出身者は各業界で活躍できるのか? その秘密はマッキンゼーの新入社員研修にありました。本連載ではマッキンゼーの厳しい新人研修を著者のエピソードと共に紹介しながら、そこで叩き込まれるマッキンゼー流問題解決の基本を解説しています。

 この記事は2013年4月27日に発売されたソフトバンククリエイティブの『マッキンゼー流 入社1年目問題解決の教科書』(大嶋祥誉著)から抜粋、再編集したものです。


 クライアントの目が輝くプレゼンというものがあります。どんなプレゼンかというと、文字通り伝えたいメッセージが磨き上げられたプレゼンです。

 反対にクライアントの反応が重たいプレゼンというのは、伝えたいはずのメッセージも鈍く、プレゼン自体にエネルギーが感じられません。

 メッセージが鈍い、輝いていないということは、問いの核心がつかめていないままいろいろな情報や分析だけがたくさん並んでいる、何が本当に伝えたいことなのか明確になっていない、いわば結晶になる前の不安定な状態を見せているということ。メッセージが結晶化されていないということは、思考を深めることで正しい問いや本質を見つけられていないということになります。

 思考を深めるという作業がどうすればうまくできるのか。実は、その鍵をにぎっているのは母国語の能力だと思うのです。

 本連載を読んでいる人は、おそらくほとんどが日本語を母国語とされているでしょう。もちろん、そうでなければダメということではありません。どこの言語であっても、母国語で地に足の着いた思考を普段からしていることが、問いの核心に迫るためにも大切なこと。それをせずに、新しい仕事術やフレームワークだけを覚えて使おうとしても、「借り物のフワフワしたもの」にしかならないのです。

 マッキンゼー式の「問題解決」の技術も、使いこなす前提には、言語力の深さが要求されるということは避けられないものです。だからこそ、良書と呼ばれる日本人の書いた古典の名作を読んだり、美しいといわれる日本語に触れる機会を意識的に持ったりすることで、使える語彙の量を増やしてください。例えば、美しい日本語の本を朗読するのもとても効果的です。目と耳という視覚と聴覚から脳にインプットされ、思考を深める助けになります。

 そして電子辞書を持ち歩き、ふだん何気なく使っている日本語やハッとした語彙の意味や定義を調べてみてください。すると、使える日本語の幅が広がり、結果、思考を深めることにつながります。

 思考を深めることは、読書に限らずいろいろな方法で行えます。思考を深めて、伝えたいメッセージを結晶化させるために、日常生活の中でできる練習方法はたくさんあるのですから。

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