人間は誰しもミスがあるもの。これから紹介する7つのミスのうち、自分の仕事で当てはまるものがあれば、それを正すことでもっとできる上司になれるはずです。
どんなに一生懸命仕事をしていても、経験が豊富な経営者や管理職でも、人の上に立つ人間であればミスをします。そんなことは仕事でも私生活でも、生きていれば当然のことです。
しかしミスと言っても2種類のミスがあります。1つは、1回だけのその場限りのミスです。すぐにミスをしたことに気が付き、そこから学び、2度と同じミスはしません。例えば会社の新しいWebサイトをX社に頼んでいたとします。その会社が締め切りを守らず、納期から何カ月も遅れた上に、要件の半分しか満たしていないものを納品してきました。これは明らかにお金の無駄です。あなたはさっさとその会社とは手を切り、2度と仕事を一緒にすることもないでしょう。すぐにミスを修正することができるからこそ、良いリーダーなのです。
もう1つのミスは、会社やビジネスを危機に落としめる可能性が高いものです。ミスをしたときにそのミスに気付かないミスです。そのような慢性的なミスは、あなたの仕事ぶりや管理スタイルに染み付いていますので、会社にも部下にも問題を引き起こし、果ては顧客や末端の人たちにも影響が出るでしょう。
あなたも「ダメ上司」や「ダメ経営者」という烙印が押され、取り返しがつかないことになります。ダメな上司に関する調査によると(ダメ上司を調査する人がいるのです!)、ダメ上司によるアメリカ経済における年間の生産性の損失額は3600億ドルにものぼるそうです。65%の社員が、新しい上司になれば給料があがるだろうと言っています。
情報は、社員に即座に正しく仕事をさせるだけの力があるものです。社員に伝えている情報が正確かつ完ぺきであればあるほど、それだけ早く良い仕事を社員にしてもらうことができ、顧客にも良いサービスを届けられます。
その場しのぎの対応で満足していては、長続きはしません。問題の根底にある原因を、立ち止まり時間をかけて追求し、それからその問題を根本的に解決するための戦略を練り上げます。できるだけ何もしないようにすることは、本当の意味での問題解決にはなりません。それは単に問題を先送りしているだけです。
1人で何もかもできる経営者も管理職もいません。むしろ、そうするべきではありません。すべて1人でやろうとするのは、あなたの時間と能力を無駄遣いしているようなもので社員の可能性も損ないます。社員に仕事を任せることで、自分にできる仕事量を何倍にも増やすことができ、ビジネスをより効率良く回せます。
社員を闇の中に置き去りにしないでください。会社全体のビジョンを形にするために社員に努力してもらうには、現実的で達成可能な目標を社員と一緒に設定しましょう。それができるかどうかはあなた次第です。
昨今の世界的なビジネス環境に対応するような、大量の時間やエネルギーを使う変化を起こすことに抵抗していると、競争相手に先を越されます。自分の業界内でこれから起こりそうなことを勉強し、変化を起こし、自分たちが優位に立つように利用していきましょう。
社員が達成したことはどんなにささいなことでも認めるようにしましょう。お金もほとんど、もしくはまったくかからない、簡単なことです。例えば社員が何か成功したら、すぐに個人的にありがとうとメールするようなことです。それが後々大きな成功を生みます。
会社や職場というものは、社員が毎日来たくなるような場所にしましょう。ユーモアを絶やさず、全員にとって楽しい場にすることを心掛けます。
自分の仕事のやり方にこのようなミスがありましたか? そのミスを正すことができれば、もっとできる上司になれるはずです。あとば自分のやるべき仕事にまい進しましょう。
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