そんなNewsPicksを開発しているのは、BtoB向け企業・業界分析データベース「SPEEDA(スピーダ)」で知られるユーザベース。SPEEDAは2009年に提供を開始したサービスで、主に金融機関、コンサルティング会社、投資会社、事業会社など経営企画携わる人向けに質の高い企業・業界情報を提供している。BtoB向けなので一般での知名度は低いが、一度利用したアナリストなどからは評判がよく、右肩上がりで導入数が増えている。
NewsPicksには、SPEEDAで培ったノウハウが生かされている。1つは、ニュースの専門性。ユーザベースが選定した経済系媒体や業界著名人が選ぶコンテンツのみを配信している。もう1つはユーザーインタフェースの部分だ。SPEEDAはBtoB向けサービスでありながらUI、UXにこだわっており、その点でも評価が高い。「ユーザー目線で何が必要か、どんなユーザーエクスペリエンスなら使ってみたいかを常に考え、日々PDCAを回している」(ユーザベース羽田氏)
ユーザベースは共同代表の梅田優祐氏らをはじめ、金融・コンサルティング業、広告代理店業などさまざまな分野のプロフェッショナルが集まる企業だ。「Think beyond.」と呼ぶ7つのルールさえ守ればあとはアプトプット重視で、自由な働き方を推奨している。
SPEEDAもNewsPicksも共通しているのが、ユーザー第一で開発されていること。その背景には、ユーザベースの自由主義という新しい働き方があるようだ。サービス自体も注目だが、これからの時代の働き方の1つとして、参考にしてみても面白いかもしれない。
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