最初の1日で300Mバイトも……初期設定後に陥る“落とし穴”「格安SIMカード」は仕事に使えるか? 第2回(2/3 ページ)

» 2013年12月11日 11時00分 公開
[小林誠,Business Media 誠]

定番アプリをインストール アプリ10本でどれだけ消費する?

 初期設定が終わっても、まだ続きがある。やはり定番アプリをインストールして使えるようにしたい。というわけでビジネスパーソンがよく使うであろうアプリとエンタメ系のアプリ、合わせて以下10本のアプリをインストールすることにした。

今回インストールするアプリ
ビジネス向けアプリ エンタメ系アプリ
Dropbox Twitter
Evernote LINE
Facebook Kindle
乗換案内 Radiko
ピンポイント天気 U-NEXT

 このうち、TwitterとFacebookはXperia Z1に最初からプリインストールされているので、新たにインストールするのは8本だ。Googleアカウントでサインインし(そのためGmailも受信することになる)、Playストアから8本をダウンロードしたところ、全部で合計72Mバイトとなった。以下の表にそれぞれのデータ量をまとめた。

各アプリのデータ容量
アプリ名 データ容量(Mバイト)
Dropbox 10.46
Evernote 16.26
乗換案内 2.43
ピンポイント天気 0.104
LINE 18.43
Kindle 22.49
Radiko 1.83
U-NEXT 0.3952
合計 72.3992Mバイト

 もちろんこれで終わりというわけではなく、DropboxやEvernoteなどのようにサインインして使うアプリは、ダウンロード後にアカウントを入力する必要があり、その際にまたデータ通信が発生する。さすがにアプリはひとつひとつの容量が大きく、1カ月の通信量を1Gバイトまでですませたい(タブルフィックスプランでは、1Gバイトを超えると料金が1890円になる)筆者としては結構痛い。アプリのインストールは最初だけなので、以後は大丈夫のはず……と思いきやまだ終わっていなかった。

まさかの初日で300Mバイト超え……でも問題なかった

photo 定番アプリをPlayストアからインストールする。この時点では10Mバイト超えのアプリでも「何本かインストールしても問題ないよね」と思っていたが……

 筆者が購入したのは中古のスマホであり、初期化されているのでプリインストールアプリが古いバージョンだ。通信が始まるとそれらの更新通知が表示される。更新しないという手もあるが、GoogleのさまざまなアプリやXperia Z1の独自アプリといった、よく使いそうなアプリも含まれているため、できれば最新のものにしたい。

 試しにすべて更新してみたが、なんとその数なんと20本。「Facebook」や「Twitter」に「Gmail」「Google検索」「YouTube」、さらにはXperia独自の「TrackID」「Social live」「Album」なども含まれた。中には「Googleテキスト読み上げ」といった、筆者が使わないであろう機能もあったが、数が多いのでいちいち手動で選んで更新するのは面倒だ。

 結果、合計のデータ通信量は204Mバイトだった。アップデートとはいえ、アプリをインストールしているのとほぼ変わらないデータ量だ。これに前述の8本のアプリのデータ量を加えると270Mバイト。受信したメールなどの容量を含めると、通信量は300Mバイトに達していた。1日で1Gバイト中の300Mバイト。なんと約3分の1を消費してしまったのだ!

 こんな調子では1カ月持たずに1Gバイトに達してしまう――とがっかりしたが、U-mobile*dの場合、サービス利用開始月は無料で利用できる。筆者のような罠に陥ってしまう人を気遣っているのかもしれない。とにかく助かった。

 もちろん今まで使っていたスマホにそのまま格安SIMを挿すのであれば、こういった大量の更新作業はなく、今回は中古スマホを買ったために起きたことだ。しかし初月無料という仕組みがないサービスであれば大変なことになっていたし、アプリの自動更新で知らぬ間にデータ通信量が増えているという問題はこれからも起こりうる。

photophotophoto 初期化後はプリインストールアプリの更新もある。ここでは「すべて更新」を選んだが、個別更新も可能だ(左)。Xperia Z1の場合、Playストアからだけでなくソニー製アプリの一部も更新される(中央)。データ通信量は格安SIMの専用サイトにログインするとみられるが、スマホですぐにチェックするなら、設定から見るのがオススメ。ほかの機種にも似た項目があるはずだ(右)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ