添付ファイル付きメールが来たときのデータ通信節約術「格安SIMカード」は仕事に使えるか? 第5回(1/2 ページ)

格安SIMを使い続けて1ヶ月が経過した。連載の第5回は“メール”をチェックする。文字だけのメールなら通信量は微々たるもの。しかし添付ファイルがあったら……?

» 2014年01月08日 11時00分 公開
[小林誠Business Media 誠]

メール受信の通信量は“ちょびっと” 1日100通届いてもOK

 格安SIMカードの「U-mobile*d」を使い始めて1カ月が経過した。「U-mobile*d」はSIMカードが到着した日が利用開始日となり(ほかの格安SIMサービスも似たような期間だ)、その1カ月後に使用した通信量がリセットされる。そしてまた1Gバイト使えるようになるのだ。

photo 今回チェックする機能はメールだ

 利用開始月は無料だったが、今月からは月額680円(税抜き、以下同)で使える1Gバイトを超えると一気に料金が1980円に上がってしまうので、使いすぎに注意する必要がある。通信量が気になる機能やサービスがあったら利用開始月の間にたっぷり試しておこう。

 さて、今回チェックする機能は「メール」だ。ガラケー時代からメールは、「文字をたくさん入力しても大した通信量にはならない」と言われてきた。しかし毎日ひんぱんに使う場合や、添付ファイルがある場合、また、絵文字が使われている場合もあるだろう。この通信量がどれくらいになるのか確認する。

 確認したメールは以下の3種類。

  • 約500字のメール
  • 絵文字を含む短い(絵文字5字を含む26字)メール
  • 絵文字だけ(24字)のメール

 それぞれのメールを受信した後に、Xperia Z1の設定画面で通信量を確認した結果、以下のようになった。

メールのデータ通信量
メール データ通信量
500字メール 0.02Mバイト
絵文字(5字)入りメール 0.06Mバイト
絵文字だけ(24字)メール 0.14Mバイト

 500字ともなればメールの中でもかなり長い部類に入るが、20Kバイト程度しか消費していない。絵文字を使っているメールのほうが、文が短くても通信量の消費は若干多い。絵文字は画像データなので、ただの文字よりも通信量が多くなる。

 とはいえデータのサイズは小さく、毎日大量のメールを送受信しても問題はなさそうだ。1日100通のメールをやり取りする場合でも1カ月あたり60Mバイト程度(約20Kバイト×100通×30日)で済む。また、スマートフォンでは絵文字を使う機会が少ない上、格安SIMの場合、キャリアメールを使えないため使う頻度はさらに少なくなる。

photophotophoto 約500字のメールを受信した画面。かなり長いメールだが、これでも消費する通信量は20Kバイト程度と少ない。文字だけのメールなら何百通でも大丈夫だ(左)。ガラケーから送られてきた絵文字入りのメール。こちらのほうが通信量は多い(中央)。スマホでは絵文字は画像が添付されているのと同じ扱いだ(右)

添付ファイルの確認はプレビューを活用せよ

photo サイズが大きなファイルが添付されたメールを受信したときは、Gmailアプリなどの「プレビュー」で中身を確認すれば通信量の消費を抑えられる。保存を選ぶとファイルがダウンロードされ、大量のデータ通信が発生してしまう(右)

 一方、添付ファイルがあった場合はどうか。4.3MバイトのWordのファイルを添付したメールを受信してみた。ファイルをダウンロードすれば当然4.3Mバイトの通信量を消費する。しかし、ただ受信するだけならばそうではない。

添付ファイルつきメールのデータ通信量
メールの状態 データ通信量
受信後 0.02Mバイト
プレビュー閲覧後 0.3Mバイト
添付ファイル保存後 4.6Mバイト

 受信するだけなら通常のメールと同じ20Kバイト程度の通信量だった。さらにGmailアプリなら添付ファイルを「プレビュー」で見ることもできる。これで閲覧した場合、データ通信量は300Kバイト程度だ。添付ファイルを保存するのに比べて、かなり多くのデータ通信量を節約できる。

 大きなデータ容量のファイルを受信したときは、そのまま開かずプレビューで確認するか、Wi-Fiがあるところで保存してから見ればいい。これで通信量の消費を抑えられる。

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