お金持ちは、おごる回数を競う一生お金に困らない「華僑」の思考法則

日本人は同僚との食事や飲み会なら割勘がスタンダードですが、華僑には割勘の習慣がありません。必ず誰か1人が全員分を支払います。

» 2014年01月09日 11時00分 公開
[大城太,Business Media 誠]

集中連載『一生お金に困らない「華僑」の思考法則』について

 本連載は、2013年10月31日に発売した大城太著『一生お金に困らない「華僑」の思考法則』(日本実業出版社)から一部抜粋、編集しています。

 日本人だからこそ分かる華僑の行動法則。大物華僑の元で超実戦的な修行を積み、独立した初年度から年商1億円を稼ぎ出した著者が、自らが実践し、成果を出した「華僑の思考法則」を紹介します。

 破天荒な行動には理由がある。「スケジュールは常に空けておく」「とにかく“借り”をたくさん作る」「人を見るときは目ではなく、口を見る」「嫌いな人にこそ接近する」「ペットは好きでなくても飼う」──など、日本人にとっては「?」な華僑の常識。しかし、この思考法則や行動の由来をひも解くと、もうけにつながる驚くべき「人間の本質」が見えてきます。

 書籍では、門外不出といわれる華僑流の考え方をお金、仕事術、時間の使い方、コミュニケーション法、人脈術に分けて紹介している。華僑の元で修行をした著者だからこそ書ける、日本人には思いもよらない成功法則が満載。


 何よりも人とのコミュニケーションを重視する華僑は、毎日のように仲間と夕食を共にします。誰かがホストとなって自宅に招くこともありますが、初対面であったり、まだ仲が深くない相手であれば、知り合いの店で外食することになります。

 注目すべきは食事が終わった後の会計時です。十中八九おごり合戦が始まるのです。

 5人いれば5人全員が「出す出す出す」と言い合い、肩をたたき合い……。ようやく誰が支払うかが決まっても「じゃあもう一軒行こう。次は俺が出す」。もしくは「じゃあ次は俺が出すからまた行こう」といった会話が賑々しく飛び交います。

誰かがおごれば次につながる

 日本人の場合、同僚との食事や飲み会なら割勘がスタンダードですが、華僑には割勘の習慣がありません。必ず誰か1人が全員分を支払います。なぜかと言えば単純な話で、誰かがおごれば次につながる。おごり合戦でスキンシップも生まれる。親しくなりたい相手との距離を自然に詰めることができるから、おごり合うのです。

 また日本では食事に誘ったほうが支払うのが礼儀とされていますが、華僑は子どものころから「おごってもらうな、おごれ」と投資思考を叩き込まれているので、我先に財布を出すクセがついているという側面もあります。

 とはいえ、おごり合うのはレベルが同程度の相手やグループの場合。圧倒的に自分よりもお金持ちなど、レベルの高い人を相手におごる回数を競うなんて無謀です。「勉強させてもらったので自分が出します」と感謝の意で財布を出すのが精一杯でしょう。

 そこで私が使うのはタバコ。いつも普通のタバコとメンソールのタバコの両方を持っているのですが、メンソールは人にあげるために用意しているのです。

 食事中に相手がタバコを切らしたという場面で「メンソールですよね、これ吸ってください」と差し出せば、とても喜ばれます。これはレベルが同じ人にも使えるテクニックですので、ぜひ応用してみてください(最近は喫煙者が少ないですが)。

今回教え

「おごることで次の機会が生まれる」


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