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» 2014年01月14日 11時05分 UPDATE

Biz.ID Weekly Top10:辞めていく同僚を引き留めず、応援するという選択

もしも同僚に「会社を辞めようと思う」と言われたら、あなたはどのような対応をしますか?

[上口翔子,Business Media 誠]

 先週最も読まれた記事は、「献身的だったはずの社員が突然辞めてしまう本当の理由」でした。8位にも退職をテーマとした記事「留学しても、ほかの会社へ行ってもOK――“辞めても戻れる”人事制度を作ったサイボウズ」がランクインしています。


 1位の記事はライフハッカー[日本版]からの転載記事なのですが、誠 Biz.IDに転載させてもらうに当たり、あえてタイトルと紹介文を変更しています。個人的にも考える部分があり、そうしました。

 記事によると、いくら会社への忠誠心がある社員でも、95%弱は定期的に転職情報を探しているとのこと。また、若手社員が本当に必要としているのは昇給でも肩書でもなく、自分のスキルアップを的確に導いてくれるメンターの存在であるということ。それらが現職では得られないと判断したとき、社員は会社を見切り、退職していきます。もちろん、すべての人に当てはまるわけではありません。しかし、この記事に書かれていることは個人的にはおおむね納得でした(一方で、そもそも会社にそういうことを期待すること自体に無理があるとも思います)。

 ここ数年、私の周りでは社内外問わず「優秀だな」と思っている人が次々と辞めていきました。そんなとき、私は話す機会がある人には「今の会社でまだやりきっていないことはないの? 今の部署でなくても、会社にはいろんな仕事があるから、転職でなくてもまずは会社側に部署異動の相談をしてみては?」と、止める姿勢をとってきました。

 その理由は、誠 Biz.IDで連載を担当してもらっている三河賢文さんに「辞めるか、辞めないか悩む前に」で書いてもらったのですが、

  • なぜ転職するのか(転職によって何を求めるのか)
  • 不満があるのなら、転職によって確実にその不満は解決できるのか
  • これからどんな人生を歩んでいきたいのか

 少なくともこの3点が明確でない場合には、転職をしてもまた同じことの繰り返しになる場合が多い。であれば、現職でもう少し頑張ってみてもよいのでは、と考えていたからです。ただ最近、その考えをあらためることにしました。

 私の場合、辞めたいと言っている人を本気で止める背景には「辞めてほしくない。同じ職場でもっと一緒に仕事がしたい」という個人的な感情が入っています。つまり、その人の人生とは関係なしに、私がその人に辞めてほしくないから止めているのだなと気がつきました。それは止められる側に立ってみたら、せっかく判断したことなのに迷惑なことです。そのことに気がついたとき「その人のことを本当に思うなら、応援するべきだ」という結論にいたりました。そして、すべてのことにおいてタイミングは重要です。

 まとまりのない話ですが、会社とは、どんなに優秀な人がいなくなっても大丈夫です。例えば誠 Biz.IDもそうでした。ちょうど1年前、鷹木編集長が辞めると聞いたとき、頭が真っ白になりました。しかしいま、後藤編集長が来てくれて新しい誠 Biz.IDに生まれ変わっています。たった1年で想像もしていませんでしたが、世の中うまくまわるもんだ、ということを実感しています。

 もしあなたの近くで退職を決意した人がいたら、「辞めないで」と言いたくなる気持ちをぐっとこらえ、応援してみるのも1つの選択かもしれません、

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