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» 2014年01月21日 12時00分 UPDATE

満員電車にサヨナラする方法:働き方の変革で、みんながハッピーに

インターネットが普及している現在、出社しなくてもできる仕事は珍しくありません。「この通勤時間を仕事時間に使えたら、どんなに生産的だろうか」と感じたことはありませんか?

[秋好陽介,Business Media 誠]

集中連載『満員電車にサヨナラする方法』について

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 本連載は、2013年12月21日に発売したランサーズ代表、秋好陽介著『満員電車にサヨナラする方法〜時間と場所にとらわれない新しい働き方〜』(ビジネス社刊)から一部抜粋、編集しています。

 ブロガ―ちきりんさんやグロービス代表の堀義人氏も推薦! 日本初のクラウドソーシングサービス「ランサーズ」の代表、秋好陽介氏が提案する時間と場所にとらわれない新しい働き方とは?

 インターネットが普及している現在、出社しなくてもできる仕事は珍しくありません。もしかしたら「この通勤時間を仕事時間に使えたら、どんなに生産的だろうか」「通勤時間を労働時間に変えれば、家族と過ごせる時間が増えるのに……」「通勤時間を労働時間に変えれば、プライベートをさらに楽しむことができるのに……」と感じたことがある人もいるのではないでしょうか。

 世の中の人々が自分の価値観、好み、感性のおもむくまま自由に生きられる、そんな面白い時代が、すでに始まっています。


 私たちのランサーズは、まだ50人ぐらいの小さな会社です。でも、やろうとしていることはとても壮大です。個人をエンパワーメントし、「時間と場所にとらわれない新しい働き方」を創出すること――。それが私たちの使命だと思っています。

 いまの世の中の「働く」は、時間と場所に極めて大きな制約を受けています。

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 例えば、時間。首都圏のビジネスパーソンの通勤時間は片道平均1時間という調査結果があります。その場合、年間およそ500時間を通勤電車の中で過ごしていることになります。インターネットが普及している現在なら、出社しなくてもできる仕事は珍しくありません。

 もしかしたら「この通勤時間を仕事時間に使えたら、どんなに生産的だろうか」「通勤時間を労働時間に変えれば、家族と過ごせる時間が増えるのに……」「通勤時間を労働時間に変えれば、プライベートをさらに楽しむことができるのに……」と感じたことがある人もいるのではないでしょうか。

 例えば、場所。いまの社会、仕事の多くは、東京をはじめとした首都圏エリアに集中しています。既知の通り、相対的に、地方には仕事が少ない状況です。地方の人は、本意でなくても、首都圏で仕事をせざるを得ないケースも多いのではないかと思います。「本当は地元が好きだからここにいたいけど……」「両親が心配だから一緒にいたいけど……」でも、仕事がないから、地元を離れて働くしかないと決断された人もいらっしゃるのではないでしょうか。

 いまはもう自宅にいても仕事中でも、海外旅行中でも、友人や知人がいまこの瞬間何をしているかをジャストタイムで把握し、コミュニケーションを図ることができる世の中です。まるで一緒に行動しているような共有体験を交換することができるし、自宅にいながら世界中の商品を生産者から直接購入することも可能になりました。

 また、明日の旅行先の混雑具合、今日の夕食のレシピ、服にできたシミの消し方、いまいちばん女性に喜ばれるプレゼント、あらゆる情報をネットから簡単に、無料で、いくらでも調達することができます。インターネットの普及により、この10年程度で社会は本当に大きく変化を遂げました。

 しかし、働き方はいまだに変わっていません。

 インターネットがまだなかった時代と同様のワークスタイルが主流です。サテライトオフィスとかノマドワークなどという言葉が流行った時代もありましたが、一過性のブームで終わってしまったように思います。結局、新しい働き方は定着しない。そんな空気感も、もしかしたらあったのかもしれません。

 本当に、新しい働き方は生まれないのでしょうか。

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 いまからさかのぼること約5年。2008年に、私は日本初のクラウドソーシングサービスを開始しました。最近でこそクラウドソーシングの認知が高まっていますが、当時は誰も知りませんでした。創業にあたり多くの人に相談しましたが、ほぼすべての方から「絶対にやめておけ」と忠告いただいたことをいまでも鮮明に覚えています。

 あまりにも多くの方から同じアドバイスをいただいたので、相当悩みました。自分が考えていることは所詮理想論に過ぎず、現実性が皆無なのではないか、と。しかしそれでもチャレンジしたかったのです。ありきたりな言い方ですが、チャレンジしないで悔やむより、失敗して悔やもう。そういう覚悟をもってスタートしました。

 サービス開始当初は、多くの方の忠告通りで、利用者がまったく増えない状況がしばらく続きました。いまだからこそ言えますが、サービスをやめたほうがいいのかなと弱気になったことも正直ありました。それでもなんだかんだで、あきらめることができなかったのは、ユーザーの声です。

 「ランサーズがあるからこそ今生活ができてます。そういう人が1人でもいることを忘れないでほしい」

 たった一通のこのメールが、本当に、本当に、私の原動力となりました。いまでもこのメールは心にしみています。

 サービスインから4年経過した2011年、クラウドソーシングに転機が訪れます。ランサーズの利用者が劇的に増加したのです。それにともない、ありがたいことに、テレビや雑誌などのメディアに取り上げていただく機会も増えていきました。知っていただくことで利用者が増え、利用者が増えることでメディアに出ることも増える。相乗効果で成長し続けています。

 このような状況を見て、私は確信しました。電気の発明により、人々の生活が大きく変わったように、車や電車の登場により、人の移動範囲を大幅に拡大したように、クラウドソーシングが働き方のみならず生活に変革をもたらすことができる、と。もちろん、私たちのサービスはまだまだこれからですが、ランサーズがあるから今以上に幸せになれる、そんな人が増えることを信じて、大きな変革を起こしたいと思っています。

 世の中の人々が自分の価値観、好み、感性のおもむくまま自由に生きられる、そんな面白い時代が、すでに始まっています(次回、「フツー」は幸せとはいえなくなった!?)。

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