データ通信量を節約しながら「クラウドストレージ」を使うには?「格安SIMカード」は仕事に使えるか? 第7回(2/2 ページ)

» 2014年01月22日 10時00分 公開
[小林誠,Business Media 誠]
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クラウド上への画像アップロードはWi-Fiで

 スマホでクラウドストレージを使うときに、写真のアップロードをする人は多いだろう。会議の議事録代わりにホワイトボードを撮影してアップしたり、ちょっとしたメモを画像データとしてアップしたりと、使い方はさまざまだ。

 近ごろのスマートフォンは写真の画質が良く、ファイルサイズも大きい。試しにXperia Z1で撮影した5枚の写真を、DropboxとEvernoteアップロードしてみたが、データ通信量はそれぞれ、Dropboxが12.72Mバイト、Evernoteが8.25Mバイトだった。毎日これを1カ月続ければ、利用上限の30%程度を消費してしまう計算になる。

 というわけで、やはり画像はWi-Fi接続時にアップロードするのがよさそうだ。特にDropboxにはWi-Fi接続時のみアップロードを行う、という設定項目があるので、これを活用するといい。

photophoto Dropboxの画像アップロード。自動アップロードにするときは「Wi-Fi時のみ」に設定しよう(左)。Evernoteではメモに画像をつけてアップロードした。同期に時間がかかるので、Wi-Fiを使うほうがスムーズだ(右)

 また、LTE接続とはいえ、アップロードにある程度時間がかかる。Dropboxはすべてアップロードするのに約9分、Evernoteは同期が終わるまでに約10分かかった。利用エリアやネットワークの混雑状況にもよるが、写真のアップロードに時間がかかることも留意しておきたい。


 格安SIMでクラウドストレージを使うならば、Wi-Fi接続を積極的に活用するのが安心だ。特に画像のアップロードは消費するデータ通信量と時間を考えると、デメリットのほうが大きいといえる。

 一方でアップロードやダウンロードを行わず、クラウド上で操作を行うなら格安SIMでも十分に対応できる。チームで仕事をしており、共有ファイルを編集することが多いようなら、格安SIMでも十分だ。

 個人で使う場合も、PCからファイルをアップロードするときにGoogleドライブを選択し、Googleドキュメント形式に変換すれば、スマホでファイルをダウンロードすることなく編集できる。格安SIMでクラウド、というとハードルが高いと思われる人もいるかもしれないが、ちょっとしたひと工夫でかなり使いやすくなるのだ。

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