確定申告をして払いすぎた税金を取り戻そう消費税8%時代の確定申告(1/8 ページ)

難しそうに思える確定申告だが、医療費控除などサラリーマンが還付を受けるための確定申告は簡単だ。今回は確定申告のやり方、書き方が分からない人を対象に具体的な方法を紹介しよう。

» 2014年02月03日 11時00分 公開
[奥川浩彦, 監修:木村税務会計事務所 税理士 木村聡子,Business Media 誠]

 先日、親戚の家を訪れた際に「退職して年末調整をしていないから確定申告をしなければならないけど、やり方も書き方も分からない」と相談を受けた。

 国税庁の「確定申告書作成コーナー」にアクセスし、源泉徴収票を見せてもらって10分ほどで入力を終え、PDFを印刷してみせた。還付された金額は1万円ほど。「昨年納めた所得税で1万円、今年払う住民税が2万円らい減るから3万円の節税」と話すと「すげ〜。税金の知識があると得するんだ」と言っていた。

 サラリーマンの確定申告は源泉徴収票があるので、個人事業主の確定申告を比べれば作業自体は難しくないが、体験したことがない人にはハードルが高く感じられるだろう。今回は医療費控除と途中退職の例を紹介し、確定申告で払いすぎた税金を取り戻す方法を説明したい。

 最初の例は医療費控除だ。年間の医療費を35万円支払い、10万円を超えた分の25万円の控除を申告し、税金の還付を受けてみよう。

 手元に源泉徴収票を用意し、国税庁のWebサイトにある確定申告書作成コーナー(参照リンク)にアクセスしよう。ここからは画面とキャプションで説明していきたい。

 初めての確定申告で、やり方も書き方も分からないという人でも迷わないように、すべてのページの画面をキャプチャーしてあるので記事全体のページ数は多いが、数分もかからず読み終わるだろう。サラリーマンが源泉徴収票を見ながら行う確定申告がそれほど難しくないことを体感してほしい。

国税庁 確定申告書作成コーナーの「申告書・決算書 収支内訳書等 作成開始」をクリック
国税庁 書面提出をクリック
国税庁 PC、プリンターなど環境の確認画面。上部にチェックを入れ次へ
国税庁 「所得税及び復興特別税の確定申告書 作成コーナー」を選択
インフレ時代の確定申告
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