格安SIMで電車の遅延をチェックしたい! でも通信量は大丈夫?「格安SIMカード」は仕事に使えるか? 第9回(1/2 ページ)

前回の地図機能に続き、今回は乗換検索を試す。乗換検索アプリは、多機能なものもあればシンプルなものもある。はたしてアプリや案内の機能によって通信量に差はあるのか。

» 2014年02月05日 10時00分 公開
[小林誠,Business Media 誠]

 月額1000円以下でLTEが使える格安SIM「U-mobile*d」(データ通信量が1Gバイトまでなら税抜き680円/月)をXperia Z1で使う本企画。今回はビジネスシーンでもひんぱんに使う乗換検索機能をチェックする。

 乗換検索自体は文字情報が中心なので、通信量はそれほど多くないと思われる。しかし何度も使えば通信量はかさむし、アプリによっては地図表示もある。毎日使っても大丈夫な通信量なのか、気になるところだ。

 今回はジョルダンの「乗換案内」に、定番アプリの「NAVITIME」も加えた。ちなみにNAVITIMEには鉄道用の「乗換NAVITIME」と、鉄道やクルマ、徒歩などトータルでナビゲーションを行う「NAVITIME」があるが、後者をインストールしている。

 ちなみに乗換NAVITIME(3.37Mバイト)とNAVITIME(10.95Mバイト)では、NAVITIMEのほうがデータサイズが大きいので、鉄道の乗換検索で済むなら乗換NAVITIMEを選んだ方が通信量は減らせる。もちろん、Wi-Fi接続下でインストールするなら気にする必要はない。

 なお、NAVITIMEはフル機能(プレミアムコース)を使うには月額300円(税抜き、以下同)がかかる。今回は有料機能を3カ月無料で試用できるキャンペーン(クレジットカード払いで申し込んだ場合)を利用した。データ通信量についてはこれまで通り、Xperia Z1の設定画面から「データ通信」を開いて確認する。

乗換検索のデータ通信量は微々たるもの

 まずは、これらのアプリで最も使うであろう路線検索機能を試す。横浜駅〜東京駅の路線を検索し、終電検索もチェックした。前後1本ずつ(終電の次は始発の検索になる)の案内も確かめる。ちなみにNAVITIMEはルートが4件出るので、4ルートすべてを確認した。終電検索についてはタクシーを使った経路も検索できる「トータルナビ」機能を使っている。結果は以下の通りだ。

横浜駅〜東京駅間の路線検索でかかるデータ通信量
使用アプリ 通常検索 終電検索
乗換案内 0.05Mバイト 0.04Mバイト
NAVITIME 0.06Mバイト 0.33Mバイト

 路線検索においては、データ通信量は0.1Mバイトに満たないケースが多く、通信量のことをあまり気にせず使える。唯一通信量が多かったNAVITIMEの終電検索は、4ルートをすべてチェックした上に、タクシーの料金を確認したので、表示するページが多くなった。とはいえ、こちらも1日に1度や2度使うぶんには問題ないだろう。

 ただし両アプリとも、初回の検索に限り、1Mバイト近くのデータ通信が発生する。乗換案内では、1本前後の検索結果を見るのに、有料チケットが必要になるため、その申し込みでデータ通信が発生する。NAVITIMEも有料機能を使う際に「無料お試し登録」のページが開く必要があるのだ。もっとも、2回目以降の検索ではこうした操作はない。毎日ひんぱんにチェックしても安心だ。

photophoto 「乗換案内」の経路検索。終電検索もこちらから(左)。「NAVITIME」のトータルナビで終電検索。トータルナビではクルマの走行時間やタクシーの料金も分かるが、通信量はやや増える。もっともそれでも通信量は少ない。終電を急いで検索するときに「通信量が怖いから……」ととまどうことはない(右)
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