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» 2014年02月06日 11時30分 UPDATE

ボクの不安が「働く力」に変わるとき:職場のプレゼン力とヒアリング力が高まる一石二鳥の5分間スピーチ (1/2)

今回は誰にでも伝わるプレゼンの実践編。1日たった5分やるだけで職場全体での意思疎通や顧客との関係性がよくなる効果が期待できます。

[竹内義晴(特定非営利活動法人しごとのみらい),Business Media 誠]

竹内義晴(たけうち ・よしはる)

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 1971年生まれ。経営者、教師、コンサルタント、コーチ、カウンセラーなど、リーダー層を支えるビジネスコーチ。人材育成コンサルタント。

 自身がプレッシャーの多い職場で精神的に追い込まれる中、リーダーを任される。人や組織を育てるには、マネジメントの手法だけでは太刀打ちできないことを痛感。優れたリーダーたちが使う卓越したコミュニケーションスキルを学び、実践。チームの変革に成功する。実践の経験から、難しいコミュニケーションスキルを誰もが現場ですぐに使えるようにした独自の手法「トライアングルコミュニケーションモデル」を考案。実践的なコミュニケーション方法を伝えるコミュニケーショントレーナー。

 米国NLP協会認定NLPトレーナー、NPO法人しごとのみらい理事長。著書に『「職場がツライ」を変える会話のチカラ』(こう書房)、『イラッとしたときのあたまとこころの整理術―仕事に負けない自分の作り方』(ベストブック)がある。

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 前回「誰にでも伝わるプレゼン6つのステップ」では、自分の考えを周りの人に分かりやすく伝える会話の流れを紹介しました。

 会話の流れが理解できたら、次は実践です。1人で実践するのもよいですが、せっかくなら職場全体でチャレンジすることをオススメします。なぜなら、職場全体のコミュニケーション力が上がれば、職場での意思疎通や顧客との関係性がよりよくなるからです。

 これから取り上げるのは、毎日5分ほどでできる簡単な方法です。話し手はプレゼン力の、聞き手はヒアリング力の向上が期待できます。

退屈な「朝礼のスピーチ」

 具体的なお話をする前に、まず一般的な「朝礼のスピーチ」について解説しましょう。

 私の知人の会社では、毎朝「朝礼のスピーチ」があるそうです。「何のためにやっているの?」と聞いたら、「コミュニケーション力アップや職場の雰囲気をよくするためにしているんじゃないか」とのこと。ただ入社したときからそうだったので、目的もよく分からずに何となく続いている朝の恒例行事なのだとか。

 朝礼では、仕事に限らずプライベートのことも含めてちょっとした話を披露するそうです。知人いわく、話し手のときは「いいことを言わなくちゃいけない」というプレッシャーがあり、聞き手のときは、正直なところ退屈な時間になっているのだそうです。

 「朝礼のスピーチ」をやっている職場はたくさんあると思いますが、知人の職場と似たようなところも多いのではないでしょうか。

プレゼン力とヒアリング力が高まる一石二鳥の5分間スピーチ

 実は、以前の筆者の職場でも朝礼のスピーチがあったのですが、せっかくスピーチをするのなら、話し手にとっても聞き手にとっても、意味のある時間にしたいと思っていました。そこで、「プレゼン」と「ヒアリング」の要素を組み合わせて、次のようなスピーチに変えることにしたのです。

 その手順は以下の通りです。

  1. 話し手はプレゼンをする
  2. 話し手は、聞き手の中から1人を指名する
  3. 指名された聞き手は、話し手が伝えたい要点を一言で確認する
  4. 話し手は、聞き手のフィードバックに応える
  5. 次の聞き手を指名する

 1〜5のやり取りを図にすると、次のようになります。

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1. 話し手はプレゼンをする

 話し手は3分間プレゼンをします。テーマは自由です。「○○の本が勉強になった」「今、こんなことに興味がある」などポジティブな話でもいいですし、「テレビは○○がつまらなかった」「昨日食べたラーメンがまずかった」などネガティブな話でもかまいません。前回の「誰にでも伝わるプレゼン6つのステップ」を意識して話すといいでしょう。

2. 話し手は、聞き手の中から1名を指名する

 この「朝礼のスピーチ」の特徴はここからです。

 プレゼンが終わったら、話し手は聞き手の中から1人を指名します。筆者の職場では「クッシュボール」という玩具を使い、指名する人にこのボールを投げるようにしていました。クッシュボールに限らず、似たものなら何でもいいです。

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3. 指名された聞き手は、話し手が伝えたい要点を一言で確認する

 指名された聞き手は、話し手のプレゼンを聞きながら抱いた、「相手はこんなことを言いたかったんじゃないかな」と思うことを一言で伝えます。「○○さんの言いたかったことは○○ですね?」と確認するイメージです。

 「つまり〜」「要するに〜」「一言でまとめると〜」などの言葉をきっかけにすると、考えやすいです。

4:話し手は、聞き手からのフィードバックに応える

 聞き手からの「○○さんの言いたかったことは○○ですね?」というフィードバックに対し、話し手が応えます。「そうです」とか、「いいえ、違います。本当に言いたかったことは○○です」などのように。

5. 次の聞き手を指名する

 一通りのやり取りが終わったら、聞き手は次の人を指名し、ボールを渡します。ボールを受け取った聞き手は、話し手と3〜4のやり取りを繰り返します。

 このやりとりを3名ほど続けます。

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