ニュース
» 2014年02月26日 18時20分 UPDATE

通信キャリアとは敵対しない:LINEが有料「LINE 電話」発表、業務アプリ連携など新サービスも

LINEは、「LINE 電話」と呼ぶ固定・携帯電話との通話サービスを2014年3月に提供開始する。併せて、公式アカウントの新機能、スタンプ販売サイトなどの新サービスを発表した。

[上口翔子,Business Media 誠]

 LINEは2月26日、ビジネスカンファレンス「LINE Showcase 2014 Feb.」を開催し、「BEYOND LINE」をテーマに3つの新サービスを発表した。

 LINEを利用していない固定・携帯電話と通話できる有料サービス「LINE 電話/LINE Call」、現在「公式アカウント」と呼ぶ企業アカウントの拡張版「LINE ビジネスコネクト」、一般ユーザー向けのスタンプ販売チャネル「LINE Creators Market」を2014年3月から順次開始する。

shk_line00.jpg カンファレンスに登壇したLINE取締役 COO(最高執行責任者)の出澤剛氏は「LINEがLINEを超える新たな挑戦」と紹介。年次カンファレンス「Hello, Friends in Tokyo」に加えて、今後は「LINE Showcase」という形で国内外問わず頻繁にこうした新サービスを発表していくという

非LINEユーザーとも低価格で通話可能に

shk_line01.jpg 「LINE 電話/LINE Call」の特徴は、LINEがあれば誰でも使える「簡単さ」、途切れにくい「クリアな音声」、通常の携帯電話同士の通話よりも価格設定の低い「料金」の3点

 「LINE 電話/LINE Call」は、固定電話へ1分2円〜、携帯電話へ1分6.5円〜の料金で通話できるサービス。2014年3月に、日本、米国、メキシコ、スペイン、タイ、フィリピンの6カ国で提供を開始する。今後、これ以外の国でも展開する予定だ。

 LINEは2011年10月に無料通話・メッセージングサービスとしてスタートし、スマートフォンユーザーのコミュニケーションをテーマにサービスを拡張してきた。2014年2月現在で世界3億7000ユーザーが登録するプラットフォームに成長。国内外にユーザーが増えるにつれ、「国によってはスマートフォンが普及していない、またiOSやAndroid以外のOSを搭載した端末を利用しているユーザーが多く、他の端末や通信キャリアと通話できる手段の必要性を感じていた」(出澤氏)という。そこで今回、初期設定なしで、家庭や店舗・オフィスなどの固定電話やLINEを登録していない携帯電話に低価格で通話できる有料サービスを用意した。※LINEユーザー同士の無料通話もこれまで通り利用できる。

shk_line02.jpg 「LINE 電話/LINE Call」はLINEアプリ内から使える。LINEユーザーはアプリの「その他」画面から「LINE電話」を選択し、2〜3ステップで端末内の電話帳や履歴から発信者を選択して通話が可能

 通信には、複数の大手回線事業者のプレミアム回線を利用。「社内の専用ルームで行ったユーザーテストで高評価を得ている」とし、端末が備える音声通話機能と同等レベルの品質を保証するとしている。

shk_line03.jpg 「LINE 電話/LINE Call」利用イメージ。受信者は端末の電話帳に登録している発信者名が表示される(※一部端末では非通知表示)

 さらに「LINE 電話/LINE Call」では、国内650万件を超える電話番号データベースから、「位置情報」「カテゴリ」「キーワード」で発信先を検索する機能も搭載した。期間限定で、LINEの法人向けビジネスアカウント「LINE@」を導入している一部店舗を含む約130万件へは無料で通話できる。

shk_line04.jpg 位置情報などから近隣店舗の電話番号を表示する

 料金プランは、利用する通話時間分を事前にチャージする「コールクレジット」、購入から30日間上限時間まで、よりお得に使える「30日プラン」の2つから選べる。支払いは、コールクレジットの場合アプリ内決済またはLINEウェブストアで行う。Android端末はLINE内通貨「LINEコイン」を使った通話も可能だ。

 なおLINEは本発表に対し「(このタイミングで発表したのは)無料通話の利用が広がる中で、固定電話や携帯電話と通話ができればさらにスマートフォンでのコミュニケーションが豊かになると考えたため」とし、通信キャリアの価格に対する影響については「分からない」と回答した。

shk_line05.jpg LINE電話と国内通信キャリアの通話料金比較

 2月27日には、「LINE 電話/LINE Call」のサービス提供に先立ち、公式アカウント(@linecalljp)を開設。友だち登録をした先着10万人に無料で100円分の通話クレジットを提供する(国内携帯電話へ7分、国内固定電話へ33分の通話相当)。

「公式アカウント」経由でピザ注文や勤怠管理

 「LINE ビジネスコネクト」は、公式アカウントの機能を、各企業がカスタマイズして活用できる新機能。従来の企業公式アカウントのような、LINEユーザーへの一方通行のメッセージ配信だけでなく、特定のユーザーに対してより最適化されたメッセージを送信できるようになる。

 ユーザーの同意のもと、企業の持つ既存のデータベースや、自社システムとLINEアカウントを連携させることで、管理(CRM)ツールや、業務ソリューションツールとして活用することも可能だ。

shk_line06.jpg 「LINE ビジネスコネクト」の概要。LINE側が各企業の顧客データを保持するわけではなく、あくまでメッセージの送受信部分にLINEを利用するイメージ

自分で作ったスタンプを販売

 「LINE Creators Market」は、職業、年齢、プロ、アマチュア、個人・企業を問わず、LINEユーザーであれば誰でも自分が制作したスタンプを販売できるサービス。LINEの特徴であるスタンプをユーザーが自身で作成、公開できる。LINEが提供するスタンプは全世界共有のものだが、一般ユーザーからの投稿により、各国の文化やコミュニケーション表現に合ったスタンプが増えてくることが期待できる。

 なお「LINE Creators Market」への登録・申請はすべて無料。LINEの審査を経て、40種類のスタンプを1セット100円のパッケージで販売する仕組み。売り上げの50%が制作者に配分される。審査受付および販売の開始は2014年4月を予定。

shk_line07.jpg 「LINE Creators Market」概要

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Loading

ピックアップコンテンツ

- PR -

注目のテーマ