コラム
» 2014年02月28日 11時00分 UPDATE

ICHIROYAのブログ:5年働き1年休暇を3セット――これぞ「40歳定年制」理想の働き方 (1/2)

「40歳定年制」が提言されてからもうすぐ2年。これを成功させるためには、ドラスティックな改革が必要だ。「こうすれば、40歳定年制も恐くなくなる」――そんな方法を考えてみた。

[和田一郎,Business Media 誠]

この記事は、ブログ「ICHIROYAのブログ」より転載、編集しています。


 「40歳定年制」が政府の国家戦略室フロンティア分科会から提言されて話題になったのは、2012年のこと。この刺激的な提言はオフィスワーカーの注目を集め、賛否の声が上がっている。

 まさに42歳で会社を辞め、別の人生を歩みだした僕は、この提言に対して思うところがある。「基本的には賛成」という立場から、この問題を考えてみた。

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 正社員として会社勤めをしていると、ちょうど40歳ごろに企業の中で先が見えてくる。つまり、企業側からはっきりと選別されるということだ。そこから第2の人生を歩み始めることがごく普通になれば、より多くの人の人生が輝くと思う。

 どうせこれからの企業には、中高年を高給で雇用し続ける力はなくなっていく。それなら変に飼い殺しにされたり、突然、解雇されて放り出されるよりは、皆が一様に、40歳の定年に向けて準備をする方がよほど健全だと思う。

 しかし、「40歳から、新たな次の人生を生きられるのか」というところが、一番の問題になっている。

40歳から第2の人生を始められると思った理由

 僕の体験からいうと、40歳からでも新たなキャリアを生きることは可能だ。百貨店に19年勤めて古着屋に転身し、1年目からきちんと稼ぐことができた。もちろん、それは厳しい働きづめの毎日だったが……。

 古着屋という世界も、かつては誰かに弟子入りし、何年か奉公するかわりに勉強させてもらい、ようやく独立する――という世界だったようだ。しかし、ネット販売に代表されるような販売形態の急速な変化によってビジネスの入り口が多様になり、「まず売り、売りながら、買いながら学んでいく」――という方法が可能になった。

 僕は古着だけでなく骨董(こっとう)の世界に足もつっこみ、さまざまな分野のネット販売の方々とも交流している。そこでつくづく思うのは、自分の足で立っている人たちは、「かつて蓄積したノウハウで食べている」というよりも、「変化に対する嗅覚が敏感で、つねに利益の出る方法を考え、新たに学び直す力がある」ということだ。

 その力は、40歳であっても十分食っていくだけの新たなキャリアを切り開く戦力となる。

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 「それは、お前に特殊能力があったのか、せいぜい、幸運だったからだよ」という声も聞こえてくる。しかし、“普通のおばちゃん”たちが生き生きと古着屋を営んでいるのを見ていると、誰でもとは言わないまでも、多くの人がそれぞれの方法で自分が生きていくだけの食いぶちぐらいは稼ぐ能力があるんじゃないか、と思えてくる。

 もちろん、40歳で突然、会社から放り出されて、「自分で生きよ」といわれるのは、とても恐ろしいことだ。その思いをほかの誰かに強いるのは、あまりにも酷だ。

 40歳定年制を導入するなら、今の会社の仕組み、つまり“40歳までの働き方”を変えなければ、うまくいかないと思う。以前、とある新聞で提案されていたのが、「副業を禁止するルール」をやめたらどうか、ということだった。

 もちろん、それも必要だが、それだけでは足りない。なぜなら僕は、副業を離陸させるのはとても難しいと思っているからだ。競争相手たちはそのビジネスの場で、フルタイムで組織的に生活をかけて戦っている。副業のレベルで、そうそう勝ち残っていけるとはとても思えないのだ。そこにはもっと、ドラスティックな改革が必要だ。

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