次のプログラム「プロトタイピング」では、各チームに分かれ模造紙に3つの枠を作り、(1)チーム名、(2)どんなステークホルダーに参加してほしいか、(3)社会を変えるチームが起こしたいことを書き出す。
以下の9チームに分かれ、各チーム2分間で(1)〜(3)を発表して終了。
閉会前の事務局からのお知らせでは、今後の課題提出や事務連絡に「サイボウズLive」を使うことが発表された。スムーズな情報共有がチームを強く、厚みのあるものにしていくはずだ。
野村さんからは、次回までに各チームでFacebookページを作り『いいね!』数を100ゲットし、新メンバーを2名ずつ連れてくることなどのミッションが出された。
ゲストも「皆さんの思いや熱さをいろいろと聞けて感動した」(安久さん)、「熱気を感じる1日でした。各ステージでチームを具体化していくなかで日本を楽しくするチームを生み出していきましょう」(大洲さん)と最後に言葉を寄せた。
参加者数人に本日の感想を聞いてみた。「教育/学びの機会を増やして好きを見つける」チームのオカケンさん(男性)は「時間の長さを感じさせない熱気があり、新しいものが生まれてくる手応えを感じます」と語る。一方で「チーム内でそれぞれの思いを言葉で共有するのが大変でした。丁寧に話し合いを進めながら皆で共通言語を蓄積していきたいです」。
「未来の働き方/働く選択肢を増やす」チームのヨシナガ(ナカムラ)さん(女性)は「『日本を時間生産性ナンバーワンの国にしたい』という目標を掲げていたので、それに向かっていける活動ができることをうれしく思います。皆すてきなアイデアをたくさん持っているので勇気をもらえました」と話していた。
現在ひとりのチームとして活動する「イケてる人のミュージカル」のナラさん(女性)は、比較的マイナーなテーマを掲げていたため、チームを創ることは難しいのではと感じていたそう。とはいえ、自分の思いを曲げてほかのチームに入ることはしたくない……。そんな中、野村さんから「最初は1人チームでもいいよ。徐々に仲間を増やしていけばいい」と助言があり、思いきって単独チームを立ち上げた。
「ミュージカルに興味がない人をどう巻き込むかを徹底して考えたいです。いろんな人と話をすることで、できないことはないと前向きになれました。形にしていくためには仲間集めのときにゴールを伝えること、方向性を詰めていくこと、内側と外側でファンを増やしていくことが大事だと思いました」
バラバラだった「個」が、9つのチームを創り出した4時間となった。
(執筆:池田園子/撮影:安井信介/編集:プレスラボ)
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