ATOKがスーパーでウルトラに進化! スマホ時代の新ATOKの実力は?スマホ史上最高ATOK(1/2 ページ)

スマートフォン史上最高レベルを目指す日本語入力システム「Super ATOK ULTIAS」が登場。タッチ&トライで実際に試してみた。

» 2014年04月24日 17時46分 公開
[宮田健,Business Media 誠]

 富士通とジャストシステムは4月24日、スマホ史上最高レベルを目指す日本語入力システム「Super ATOK ULTIAS」を共同開発することを発表した。PC版ATOKの機能を搭載しつつ、スマホ時代のSNS、ブログ投稿などの文字コミュニケーションに合わせ、利用アプリごとに予測変換候補を変える機能などを搭載している。

スマートフォン時代の賢い変換を、ハードとソフトの両面から目指す

 富士通とジャストシステムは、ハード面、ソフト面の両面からスマホでの文字入力環境を向上しようとしている。

 まずハード面から見てみよう。富士通は今後発売される新端末において「プレミアムサクサクタッチパネル」を搭載する。これはタッチパネルに影響を与えるノイズを減らし、ハードウェア設計を含めてタッチの精度を上げるもの。

ATOK プレミアムサクサクタッチパネルでは機器のノイズを削減し、タッチの精度をハード的に高めている

 例えばタッチした際に、わずかに指が動いてしまった場合もフリックとは見なさないような内部処理が行われており、利用者が思いどおりの操作を行えるように調整しているという。

 また、ソフトウェア面においては、これまでジャストシステムが30年以上培ってきた日本語変換のノウハウを基に、日本語変換で思考を寸断させないための技術がつぎ込まれている。これまでのATOK同様、前後の文脈から適切な単語を変換候補のトップに表示するだけでなく、最新の言葉をタイムリーに配信する「ATOKキーワードExpress」や、日本語およびカタカナ英語を正しいスペルで英文字変換する英語入力支援機能などが搭載される。

 さらにSuper ATOK ULTIAS独自の機能として、利用するアプリごとに優先する辞書を自動で切り替える仕組みを持っている。例えば地図アプリでは地名優先、連絡帳では人名優先、メールでは話し言葉優先など、アプリごとにあらかじめ決められた辞書を優先して表示する。

ATOK Super ATOK ULTIASは、目的に応じて辞書を自動で切り替える機能を持つ

 富士通とジャストシステムでは、Twitterで無作為に取り出した10の投稿を基に、各社スマートフォンで正しい入力を行うために必要なステップ数を計測したところ、Super ATOK ULTIAS搭載の端末が最も少ないステップで文字を入力できたという。

ATOK ジャストシステムが行ったスマホ入力効率調査の結果、Super ATOK ULTIAS搭載の端末では総操作ポイント数が最も少なかったという。

 Super ATOK ULTIASは、今後発売される富士通のスマホをはじめとする、富士通製のプロダクトに順次搭載する予定だ。なお、ただし、現時点ではこれまで発売された富士通製スマホやタブレット端末でのアップグレード計画はないという。

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