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» 2014年05月02日 11時00分 UPDATE

「話のおもしろい人」の法則:マンガ『こち亀』に学ぶネタの盛り方

人気マンガ『こち亀』がいつ読んでも楽しいのはなぜでしょうか? それは、おもしろくなる舞台設定と、お決まりのツッコませどころがそろっているからなのです。

[野呂エイシロウ,Business Media 誠]

集中連載「「話のおもしろい人」の法則」について

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本連載は、野呂エイシロウ著、書籍『「話のおもしろい人」の法則』(アスコム刊)から一部抜粋、編集しています。

「話のおもしろい人」は、相手によってカメレオンのように言うことを変え、女性のネイルをチェックし、おみやげにガリガリ君をもっていく。

「話のつまらない人」は、半沢直樹』のように自分を押し通し、女性からのメールをチェックし、おみやげに高級アイスを持っていく。さて、そのワケとは――?

さまざまなヒット商品や人気番組の「かげの仕掛人」が教える、話しベタでも人の心を“ワシづかみ”にできる48の話し方。この法則さえ知れば、

・人に怒られない

・異性にモテる

・仲間に嫌われない

・仕事がうまくいく

で、人生が変わります!


「鉄板ネタ」はストックしておく

 おもしろいネタ、相手が喜ぶネタを見つけたら、次はそれを定番化することをおすすめします。つまり「鉄板ネタ」として、使える限りストックしておくのです。

 ここで大切なのは、多少話を盛ったり、ちょっと盛り上がりに欠ける部分は別の話からパクったりしても構わない、ということです。

 僕は15社ほどのクライアントと付き合っていますが、その関係者同士は知り合いではありませんから、おもしろいネタを仕入れてストックしたら、10回から15回程度は使い回すことができます。というより、使いながら反応を見て、さらにアレンジを加えていくケースが大半です。

 どうやって話を盛ればいいのか。そのヒントは、人気マンガ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(通称『こち亀』)の主人公・両さんにあります。

 このマンガのおもしろさの秘密は、何でしょうか? 葛飾区の交番の話なのに、物語のスケールがはちゃめちゃに大きくなっていくこと。警官なのに型破りで破天荒な性格、お金をギャンブルや趣味に使ってしまっていつも金欠であるという弱点があることなどなど。おもしろくなる舞台設定と、お決まりのツッコませどころがそろっているからこそ、『こち亀』はいつ読んでも楽しいのです。

ks_kochikame01.jpg (出典:こちら葛飾区亀有講演前派出所公式サイト)

『こち亀』に学ぶネタの盛り方

 自分の日常生活の周辺で見聞きした内容からネタを作ってみたけれど、いまいち弱いと思うのなら、こうした「両さん」的要素を盛ってみるといいでしょう。

オリジナル:あるお金持ちから聞いた話。その人が子どもをカナダの全寮制の学校に入学させたら、同級生がみな超大金持ちでびっくりしたんだって。なかには入学祝いにフェラーリを買ってもらって、寮の駐車場に停めている人もいるそうですよ。

盛ったあと:あるお金持ちから聞いた話。その人が子どもをカナダの全寮制の学校に入学させたら、同級生がみな超大金持ちでびっくりしたんだって。なかには入学祝いにフェラーリを買ってもらって、寮の駐車場に停めている人もいる。で、それを見た別の金持ちの息子が悔しがって、フェラーリを3台買って対抗したんだって。そしたら笑えるのが、車に全然興味がないアラブの石油王だかの息子が、「お前は日本人だろ? 俺はフェラーリなんかには興味がない。日本の電車に乗ってみたいよ」って言うから、ああ、日本に来たらいつでも案内してやるよって言ったんだ。すると石油王の息子はそれまで待てないということで、早速父親に「僕、電車に乗ってみたい」とせがんだんだ。そしたら父親が「ああ分かった。電車は買ってやるけど、線路はどうするんだ? あれをカナダに敷くのはちょっと面倒だぞ」って言ったんだって! 石油王すごい!

 僕なら、両さんに学んでこのくらいまで話を盛ってストックします。笑わせられれば、それでいいのです。

今回のポイント

おもしろくなるようにどんどん話を盛って、鉄板ネタとしてストックしよう!


 →連載「「話のおもしろい人」の法則」バックナンバーはこちら

著者プロフィール:

野呂エイシロウ(のろ・えいしろう)

1967年愛知県生まれ。愛知工業大学卒。放送作家・戦略的PRコンサルタント。

学生時代に「現役の学生」を武器に、電機メーカー、広告代理店との会議に参加。学生向け家電企画の立案、宣伝、PRに携わる。その後、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』で放送作家デビュー。『ザ!鉄腕!DASH!!』『奇跡体験!アンビリバボー』『ズームイン!!SUPER』などに携わる。放送作家としての「番組をおもしろくするネタづくりのノウハウ」を生かし、30歳のときから“戦略的PRコンサルタント”としての仕事をスタート。


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