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» 2014年05月20日 11時00分 UPDATE

やる気がわいてくるたった1つの方法:“やる気”が出ない原因は?

“やる気”が出ないのは、「今の仕事が自分に合わず、打ち込めないから」と考えて、転職を繰り返す人の話を聞いたことがあるかもしれません。でも、本当に仕事が原因なのでしょうか?

[榎本博明,Business Media 誠]

連載「やる気がわいてくるたった1つの方法」について

『やる気がいつの間にかわいてくるたった1つの方法』

本連載は、心理学博士・榎本博明氏著、日本実業出版社刊『やる気がいつの間にかわいてくるたった1つの方法』から編集転載しています。

「日曜の夜は憂鬱(ゆううつ)になる」「自分に合った仕事に巡り会えればきっと仕事を楽しめるのに」――そう考えている人たちに向け、「自分に向いている仕事さがし」ではなく自分の「仕事づくり」のコツとして“ストーリー”をキーワードに解説しています。

そのコツを習得すれば、転職することなく、今の仕事に対して自然にやる気がわいてきて、仕事を楽しめるようになるといいます。

どうせ働くのなら、楽しみながら働くコツを身につけてみるのはいかがですか。


 毎日職場に通って仕事を一応きちんとこなしてはいるものの、何かモヤモヤしてすっきりしない。でも、何が問題なのか、どうしたら良いのかが分からない。

 そんなことはないだろうか。

 仕事がつまらない。やる気がわかない。こんな、誰にでもできる仕事はしたくない。仕事が楽しいという人がうらやましい。だから、自分にもっと合った仕事、やりがいを感じられる仕事を見つけたい。こんなふうに言う人が、実は非常に多い。

 転職を考えている人が多いのもうなずける。だが、思い切って仕事を変えたとしても、状況はあまり変わらない。早期離職者や転職を繰り返す人に、そのパターンが多い。

 あるメーカーの営業の人が、日々のモヤモヤした思いを語ってくれた。

「この仕事をずっとやりたいっていう気持ちにどうしてもなれないんです。会社に特に不満があるわけでもないし、人間関係にも問題はないんですけど……ただ、何ていうか……もっとやる気が燃えるような仕事がしたい。どこかにもっと自分に合った仕事があるはずだと思うんですけど、それが何なのかが分からなくて」

 話を聴いてみると、以前は別のメーカーに勤めていて、今と同じような気持ちから思い切って転職をした。待遇面は悪くなるが、やりがいはありそうだと思った。しかし、実際は何も変わらなかった。何も燃えるものがない。待遇が悪くなっただけ損した気分だ。

 あるメーカーの事務の人は、待遇の向上を求めて転職した経緯を語ってくれた。

「前の仕事はきつい割には給料が安くて、どうにも我慢できなくなって転職を考えたんです。事務だから業種が変わってもそんなにやることが違うわけではないので、とにかく給料の良いところを探しました。で、ここに来たわけですけど、給料が良くなって喜んでいたのはほんの少しの間で、またモヤモヤした思いが立ち込めてきて、あの物足りなさは給料のせいじゃなかったのかなって」

 ある自動車メーカーのディーラーに勤める人は、今の仕事に対して感じる違和感を次のように語ってくれた。

「新人の頃は、覚えなければならないことがたくさんあったし、現場に出るとものすごい緊張感があって、今思えばけっこう充実していたなあと思います。一日があっという間に過ぎたし。でも、仕事に慣れた今は、単調なルーティンの繰り返しで、毎日が淡々と過ぎていく感じがします。一日がなかなか終わらない感じで……」

原因は仕事そのものにではなく……

 どこがいけないのかは、もうお分かりだろう。

 仕事が楽しくないのは、仕事そのものに原因があるのではなく、本人のせいなのだ。仕事を楽しいものにするようなストーリーを持たないことに原因があるのだ。仕事を意味づけるストーリーを持たないために、仕事がつまらないし、やる気になれない。

 まずは、ストーリーを持つことを考えよう。仕事を意味づけるストーリーを持つようになれば、仕事が楽しくなり、やる気もわいてきて、日々のビジネスライフが充実してくる。

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仕事 | やる気 | 転職 | やりがい | 心理学


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