残念なプレゼンは、なぜ眠くなるのか?ナレッジワーキング!!(2/2 ページ)

» 2014年06月04日 07時30分 公開
[永田豊志,Business Media 誠]
前のページへ 1|2       

残念なプレゼンを卒業するためには「構想力」と「聴衆分析力」

 聴衆を納得させられるプレゼンを行うためには、まず構想を練ることです。自分なりに考えた聴衆のプロフィール(属性、予備知識、モチベーション)を基に、どのように話をしたら思わずアクションを起こしたくなるのかを組み立てます。そのためには、プレゼンの背景、聴衆にとっての課題と理想の姿、提案内容といった展開案を図にまとめることが大事です。

プレゼンの3P プレゼンの3P。準備よりも構想にあてる時間をたっぷりとると、ブレない、面白いプレゼンが実現できる

 筆者自身も、シナリオとスライドのラフを手描きするところから始めています。この作業は、思考に集中するために白紙とペンだけを持ってカフェへ直行、骨組みができるまで会社には帰りません。

 故スティーブ・ジョブズや孫正義さんなどカリスマ経営者はみな、短くストレートで魅力的な語り口が共通しています。プレゼン能力の高さは自分自身の価値に直結します。ビジネスのアウトプットの多くは、何らかのプレゼンをともなうものです。

 優れたプレゼンテーションを行いたいと思うのであれば、まずは「構想」と「聴衆分析」という基本に立ち戻ってみましょう。

著者紹介 永田豊志(ながた・とよし)

photo

 知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。

 リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、デジタル業界に興味を持ち、デスクトップパブリッシングやコンピュータグラフィックスの専門誌創刊や、CGキャラクターの版権管理ビジネスなどを構築。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。

 近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)、『頭がよくなる「図解思考」の技術』(中経出版刊)がある。

連絡先: nagata@showcase-tv.com

Webサイト: www.showcase-tv.com

Twitterアカウント:@nagatameister


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ