新料金プランではパケット定額サービスにも変化があった。これまで1カ月当たりのデータ量が7Gバイト(NTTドコモの場合、3Gバイトと7Gバイトの2プラン)を超えると通信速度が遅くなったが、上限の選択肢が一気に広がったのだ。
NTTドコモとソフトバンクの新料金プランでは、上限が最大30Gバイト(2、5、10、15、20、30Gバイト)まで選択できるようになった(料金設定は月額3500〜2万2500円)。とはいえ、30Gバイトを1端末で使いきることは滅多にない。これは、スマホやタブレットを複数台契約している人や、家族で同一キャリアと契約している人が、データ量をシェアして使うことを想定している。
ドコモ新プラン | ドコモ新プラン | ドコモ旧プラン | ソフトバンク新プラン | ソフトバンク新プラン | ソフトバンク新プラン | au | ウィルコム | |
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パケット定額 | データSパック(1人向け) | シェアパック10(家族向け) | Xiパケ・ホーダイ ライト | データ定額パック2 | データ定額パック5 | データ定額パック10 | LTEフラット | ウィルコムプランLite |
月額料金 | 3500円 | 9500円 | 4700円 | 3500円 | 5000円 | 9500円 | 5700円 | 1886円 |
データ量 | 2Gバイト | 10Gバイト | 3Gバイト | 2Gバイト | 5Gバイト | 10Gバイト | 7Gバイト | 1Gバイト |
備考 | 長期契約割引あり | 長期契約割引あり | 8月31日受付停止 | iPhone最大13カ月1Gバイトプラス | データくりこし可。家族おトク割あり。iPhone最大13カ月1Gバイトプラス | データくりこし可。家族おトク割あり。iPhone最大13カ月1Gバイトプラス | なし | 3年契約で24カ月割引(上記適用済) |
シェア用のオプション名 | 2台目プラス | シェアオプション | なし | なし | なし | 家族データシェア | データシェア | なし |
シェア月額料金 | 500円 | 500円 | なし | なし | なし | 500円 | 2850円 | なし |
両社の新しいパケット定額は月額料金こそ同じだが、細かい部分で違いがある。NTTドコモの場合、2Gバイトと5Gバイトのプランは1人向けを想定し、1人で2端末を使う場合は「2台目プラス」というシェアオプションを提供する。
一方、ソフトバンクの「データ定額パック2」(上限2Gバイト)と「データ定額パック5」(同5Gバイト)では、今のところモバイルWi-Fiルーター以外のシェアオプションを用意していない(「データ定額パック10」以上にはシェアオプションがある)。そのほか、データ量の残りを100Mバイトずつ翌月に繰り越せる「データくりこし」、家族で契約していると割り引く「家族おトク割」も提供する。
auは、2014年夏から「データシェア」を本格的にスタートする。これは2台目のタブレットで月2Gバイトの専用パケット定額を契約したうえで、スマトと合わせて月9Gバイトをシェアするという仕組みだ。
さらに、新しいパケット定額プランでは長期契約者を優遇する仕組みも取り入れられた。NTTドコモでは長く使うほど割引額が大きくなり、ソフトバンクでは請求額1000円当たりの獲得ポイントが増える。
会社 | ドコモ旧プラン | ドコモ新プラン | ドコモ新プラン | ドコモ新プラン | ソフトバンク新プラン |
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パケット定額 | Xiパケ・ホーダイ ライト | データSパック(1人向け) | データMパック(1人向け) | シェアパック10(家族向け) | データ定額パック2 |
通常月額料金(1年目) | 4700円 | 3500円 | 5000円 | 9500円 | |
2年目 | 1000円につき5ポイント | ||||
3年目 | 1000円につき10ポイント | ||||
4年目 | |||||
5年目 | |||||
6年目 | 9200円 | ||||
7年目 | |||||
8年目 | |||||
9年目 | 8900円 | ||||
10年目 | |||||
11年目 | 4400円 | 8700円 | 1000円につき25ポイント | ||
12年目 | |||||
13年目 | |||||
14年目 | |||||
15年目 | |||||
16年目以上 | 2900円 | 4200円 | 8500円 | ||
auが始めた新しい電子マネー&ポイントサービス「au WALLET」も注目だ。これはプリベイドカード型のサービスで、auポイントをチャージして買い物ができるなどユーザーへの優遇策ともいえる。ポイントサービスといえば、ソフトバンクが7月からソフトバンクポイントをTポイントに変更する。
このほかのトピックとしては、イー・アクセスとウィルコムが合併が挙げられるだろう。今後、「Y!mobile」ブランドに変わる予定で、新たな料金プランが発表されるかもしれない。
まだまだ大きな動きがありそうなキャリアの料金施策だが、こまめに自分のスマホの使い方を確認して、節約になるのはキャリアの新プランなのか、格安SIMなのかを比較するといいだろう。
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