自社のクラウドサービス「チャットワーク」普及のために、各地を飛び回りほとんど事務所にいない谷川さん。広報スタッフの参考になるようなカバンの中身とは?
本連載は、flick!特別編集・エイ出版社刊『鞄の中のデジモノ百科』から一部抜粋、編集、転載しています。
「あの人の鞄の中はどうなっているのだろう?」と気になりませんか? 月刊誌「flick!」ではさまざまな分野で活躍する人たちの鞄の中身を紹介しています。その連載をまとめたのが『鞄の中のデジモノ百科』。
掲載された選りすぐりの人たちの中から、さらに7人にしぼって紹介していきます。
PROFILE
谷川周平(たにがわしゅうへい)
ChatWorkのマーケティング部チームリーダー。自社で提供するサービス「チャットワーク」普及活動を主にネット上以外で担当し、各地で同社のワークスタイルに関する講演なども行っている。
チャットワークとは、プロジェクトごとに会議室を作れる、タスクを振れる、重たいファイルを共有できる、離れた相手とビデオ通話ができるなど、仕事用の機能が充実した「ビジネスを加速するクラウド会議室」。4万6000社が導入し(2014年6月現在)、時短による仕事効率化に役立つサービスだ。
メール代わりのコミュニケーションツールとして最近主流になりつつある、LINEなどのチャット。中でも、ビジネス向けに特化したサービスを提供するのがチャットワーク。同社でオフラインでの普及活動を担当するのが今回紹介する谷川周平さんだ。各地を巡るわけだが、モバイルデバイスとチャットワークをはじめとしたクラウドサービスを駆使することで、外出先からもオフィスワークや打ち合わせなどをこなす。
持ち歩くアイテムはシンプルで、iPhoneとMacBook Airがメイン。それでクラウド上のデータにアクセス、コミュニケーションもチャットワークで行える。それらを収納するのはPORTERのブリーフケース。谷川さんは素材に弱い性質だそうで、防弾チョッキにも使われるバリスティックナイロンにひかれた。実際に耐久性は高く、もう7年以上も愛用しているそうだ。
谷川さんはクラウドを駆使した同社の仕事術を紹介する講演なども行う。プレゼンに注目してもらうコツは、「舞台上を動き回り、身振り手振りも交えること。なので親指だけでKeynoteのページ送りができるkokuyosekiは必須です。また、緊張しないコツは、熱心な聴者を何人か見つけ、その人たちに話しかけるようにすること。個人と話しているようになり、緊張がほぐれます」(谷川さん)。
もちろん、Macをプロジェクターに繋げるためのアダプターや電源も大事。鞄の中で散らばらないよう、GRID-IT CPG5にまとめる。非常に便利で、もっと大きなタイプが欲しいとか。
Keynoteでのプレゼン、クラウドマインドマップ「MindMeister」を使った企画立案、そしてもちろんチャットワークなどでフル活用しているMacBook Air 13inchは、エレコム「ゼロショックZSB-IB015」に入れた状態でカバンの中に。「これがないと仕事になりません」(谷川さん)。
愛用のiPhoneは、仕事用アプリをフォルダに整理した整然としたホーム画面になっている。「テザリングも使いますが、メインはモバイルWi-Fiルーターを利用しています。仕事柄、常に情報に触れているので、オフのときはなるべくiPhoneは見ないようにして息抜きしているんですよ」とのこと。
ステッカーやチラシなどの販促グッズも持ち歩く。諸葛孔明が子孫に残したという、『誠子書』は父親から贈られたものとのこと。「日々の生活を見直すために持ち歩いているんです」(谷川さん)。
スタンドにもなる竹製名刺入れは和風だが実はサンフランシスコで購入したという。
谷川さんはChatWorkの本社のある大阪で勤務。東京や海外にも事務所を構えるが、チャットワークのビデオ会議機能を使えばどこにいても打ち合わせが行える。そのため外出時はイヤフォンが必須だ。ビデオ会議機能のため、旅費や時間が節約でき、さらに各スタッフは仕事しやすい土地で勤務できる。これが、同社が日本一社員満足度の高い職場に選ばれた秘密の一端である。
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