名刺のデジタル化、スマホやPCだと難しいでしょ――キングジムがこだわった名刺整理用品とは?仕事耕具(1/2 ページ)

名刺のデジタル化をしている人は10人に1人。だが、アナログで整理している人のうち3人に1人はデジタル化してみたいとも思っている。デジアナ文具の雄、キングジムが出した答えは……。

» 2014年06月24日 20時00分 公開
[Business Media 誠]

 ビジネスパーソンの多くは何らかの方法で名刺を管理している。だが、デジタル化してまで取り組む人は10人に1人――なぜ、名刺のデジタル管理が普及しないのか? キングジムの出した答えは、「PCでもスマホでもない、第3の選択肢」だった。同社の宮本彰社長自ら「自信作、大ヒット間違いなし」という新製品とは?

宮本彰 2種のデジタル名刺整理用品に自信を見せる宮本彰社長

21世紀型「名刺くるくる」か?

 “名刺くるくる”(正しい製品名は「ローロデックス」という)といえば、円筒形のつまみを回すことで名刺が次々とめくられていく卓上型名刺ホルダーだ。少し古めの海外ドラマや洋画などに登場する上司の机の上に置いてあることが多かった。

 キングジムが7月11日に発売するデジタル名刺ホルダー「メックル」は、まさにローロデックスのデジタル版といえるだろう。カードスリーブに入れる感覚で、メックル上部のスリットに名刺を差し込むと内蔵スキャナでデジタル化される。OCR(文字認識機能)はないので、会社名か氏名の頭文字をユーザーが選んでインデックス化する。あとは、側面にあるダイヤルを回せば、デジタル化された名刺画像がくるくる変わっていく。

メックル メックル

 内蔵メモリには、名刺を最大約5000枚(両面スキャンの場合は約2500枚)記録できる。検索機能として、すべての名刺をくるくる回していく「スクロールモード」、五十音順やアルファベット順に名刺を探す「インデックスモード」に加えて、名刺スキャン時に振り分けたグループから探す「グループモード」、お気に入りに登録した名刺のみを表示する「お気に入りモード」、そして登録日順に検索する「登録日モード」という5つ検索モードを用意する。

 昨今では個人情報保護の視点から、名刺を卓上に出しっぱなしにしておくと怒られそうなものだが、メックルなら4ケタのパスコードを設定できるので安心だ。また、名刺を画像化するだけなので、名刺の余白に書いたメモなどもデジタル化できる。画面は3.5インチTFTカラー液晶を採用、外形寸法は約139×125×129ミリ(横×奥行き×高さ)、重さは約325グラム。ACアダプタが付属する。

メックル
メックル

 「ショットノート」のような“アナログっぽさを生かしたデジタル化”の手法や、文書作成のみに特化した「ポメラ」を思わせる割り切り感など、まさにキングジムらしい開発思想があふれたメックルの価格は2万7000円(税抜)。初年度2万台の販売を目指す。

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