1日に実行すべきタスクを決めたら、次に「それぞれのタスクをメンバーがどう扱っているかを見える化」しましょう。筆者がAsanaを選んだ理由は、このツールが「メンバーがタスクをどう扱っているか」を把握することに優れているからです。
Asanaでは、1タスクごとの歴史が非常に詳細なレベルで自動的に記録されています。右画面では、筆者自身のタスクを、筆者がどのように扱っていたのかを、筆者自身が確認していますが、チームのメンバーをFollowersとして設定することで他者に対しても同じことができます。
つまり、ある日にやるべきだったタスクをやらずに翌日送りにし、さらに翌々日送りにし、さらによく翌々日送りにしたという記録も完璧に残るわけです。一歩間違うと「監視」になってしまいますので、筆者はすべての仕事に適用すべきではないと思っています。あくまでも、遅れが目立ち始めてきたプロジェクトを立て直す場合に限定して実行すべきでしょう。
もっとも「誰かに監視されているくらいでないと、仕事を進めるための気持ちがわいてこない」というタイプの人もいます。そういう人であれば、上司やリーダーにタスクの進捗を把握してもらうのもいいかもしれませんね。
心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。
著書に『なぜ、仕事が予定どおりに終わらないのか?』『先送りせずにすぐやる人に変わる方法』『クラウド時代のタスク管理の技術』などがある。
ブログ「ライフハック心理学」主宰。
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