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» 2014年09月05日 11時00分 UPDATE

「気がきく人」の習慣:「お疲れさま」とあんぱんの効果とは (1/3)

もしも、あなたがリーダーを任されたら、部下の働きをねぎらい、小さな気遣いにも気付いてあげられるでしょうか? 部下のモチベーションを下げることなく組織が円滑に動くためには、リーダーにこそ「おもてなしマインド」が必要なのです。

[上田比呂志,Business Media 誠]

連載「『気がきく人』の習慣」について

『「気がきく人」の習慣』

本連載は、上田比呂志氏著、アスコム刊『「気がきく人」の習慣』から一部を編集・転載しています。

東京・荒木町で大正時代に創業した料亭「橘家」で生まれ、幼いときからおもてなしのいろはを教わり、成人後は三越やフロリダのディズニーランドで気遣いの極意を学んだ著者による「気遣いのコツ」を紹介します。

気遣いができるようになると
・上司、先輩に可愛がられる
・人間関係がうまくいく
・異性にモテる
・仕事がうまくいく
・お金が貯まる
・人生が変わる

など、さまざまな点でうまくいくようになります。

相手を喜ばせ、自分にとってもうれしい結果が待っているいいことづくめの「気遣いのコツ」を学んで、「気がきく人」の仲間入りをしませんか。


「ホウレンソウ」の勘違い

 これはとある講演の場で聞いたエピソードです。

 順番を前後して登壇された別の講演者さんと楽屋で話していると、その人は最近、現場に付き添うようになった部下が優秀で助かっているというエピソードを教えてくださいました。

 これまで何人もマネージャー的な仕事を担う部下がいたそうですが、最近、担当になった部下の女性のコピーの取り方に驚かされたというのです。

 ある日の講演会の後、彼は来場者の感想の書かれたアンケート用紙のコピーを彼女に頼みました。アンケートの最初の項目は、今日の講演が良かったかどうかを聞くもので、AからEまで5段階評価で答えるようになっています。

 彼は部下から受け取ったアンケート用紙のコピーを帰りの車中、確認していたそうです。A評価がずっと続き、「今日はうまくいったんだな」と喜んでいると、次に少しだけB評価があり、最後にほんの数枚、C評価のアンケートが出てきました。

 部下の女性は講演会を終え、会場を出るまでのわずかな時間で上司が見やすいようにコピーした用紙の順番を「評価順」に入れ替え、整理していたのです。

 「コピーの取り方にも一流から三流まであるのだなと思ったんですね」と。そう話す講演者さんを前に私は、「日常の気遣いが行える部下に出会えたのは幸せなことですね」とお伝えしました。

 そして、これは言葉にはしませんでしたが、部下の気遣いに気付ける上司でいることもすばらしいと思ったのです。

 内輪でのこうした気遣いが日常化されていると、大舞台に出たときにも自然と振る舞うことができます。社内でできていれば、社外でもできる。言い換えれば、社内で日常的にできていないことは、社外ではできない。いざというときだけ取り繕おうとしても、メッキははがれてしまうのです。

 では、リーダーがどのように振る舞うと、部下との間に自然な気遣いの生まれる関係を作ることができるのでしょうか?

 ポイントは、上司が気付くことです。

 例えば、「報連相(ホウレンソウ)」を題材に考えてみましょう。日本の企業では古くから報告、連絡、相談の「報連相」研修が盛んです。しかし、現場からは、新入社員が配属されてしばらくすると、「新人が報連相しない」「うちの若手は、報連相が遅い」「こちらから聞けば答えるが、自分からは報連相してこない」という声が聞こえてきます。

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