チャットワークとサイボウズLive、どちらも優劣付かずといったところ。それは双方の基本方針がまったく異なっているからです。「どちらを選んだらいいか?」と聞かれたら、好きな方(使いやすい方)を選べばいいということになります。
筆者は、この連載の原稿のやりとりはチャットワークで行っていますが、電子書籍の発行プロジェクトはサイボウズLiveを使っています。後者の場合、メンバーがどんどん原稿ファイルをアップロードしてくるものをまとめて1冊の電子書籍にまとめていますが、このようなやり方ではサイボウズLiveが情報を整理しやすいと思います。
Webサービスへのアクセス方法についても考慮するといいかもしれません。筆者はiPhoneを使っていますが、スマホのアプリからアクセスする場合はチャットワークのほうがやりやすいと感じます。もともとチャットワークのほうが「チャットに特化」している分、シンプルな構造だからかもしれません。
一方、サイボウズLiveは多機能で複雑です。PC向けの機能と同じものをスマホからも利用できる点には感心させられますが、どのアイコンをタップすればPC版と同じことができるのか試行錯誤が必要なこともあります。
このような点も踏まえて、メンバーの仕事のやり方がPC中心なのか、それともスマホやタブレットを多用するのかによって利用するサービスを使い分けるのが良いのではないでしょうか?
心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。
著書に『なぜ、仕事が予定どおりに終わらないのか?』『先送りせずにすぐやる人に変わる方法』『クラウド時代のタスク管理の技術』などがある。
ブログ「ライフハック心理学」主宰。
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