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» 2014年09月09日 11時00分 UPDATE

困っている人のための企画術:自分の企画がいいかどうかを判断する方法 (1/2)

自分が考えた企画がいいかどうか判断できないという人は、少なくないと思います。では、それをクリアするにはどうしたらいいのでしょうか? 今回は、私がそれを判断するためにやっている方法を紹介します。

[福里真一,Business Media 誠]

連載:困っている人のための企画術

book

 この連載は書籍『困っている人のためのアイデアとプレゼンの本』(日本実業出版社)から抜粋、再編集したものです。

すごいアイデアを思いついて自信満々で発表したのにスルーされてしまった……。こういうケースは少なくありません。アイデアが支持され印象に残るかどうかは、内容の善し悪しに加え、段取り、流れやタイミング、そしてプレゼンのしかたなど、さまざまな要素に左右されます。

本書は、BOSS「宇宙人ジョーンズ」やジョージア「明日があるさ」などのヒットCMを生み出した著者が、アイデア出しとプレゼンの方法で困っている人のために書いた本です。

今でこそ多くの人気CMに携わっている著者ですが、「人とのコミュニケーションをとるのが苦手」と公言するように、実は著者自身がアイディアやプレゼンで「困っている」人でした。そんな著者が伝えるのは、

 ・「プレゼンがうまそう」という感じを出さない
 ・人は、自分にできることしか、できない
 ・説得しないで説得する

など、ダメな人、苦手な人、困っている人でも、自分なりのやり方を見つけられます。数々のほろ苦い経験をもとに、そのままま役立つ「アイデアの出し方」と「伝え方」を紹介します。


「いい企画かどうか」を判断するポイント

 自分が思いついた企画が「いい企画なのかどうか」、なかなか判断できない、という悩みをもっている人は少なくないのではないでしょうか。

 それを判断するためにやっていることが1つあります。最初にもったイメージと合っているかを、あとから検証する、というやり方です。

 広告というのは、その企業や商品に合った表現というのがあると思います。

 例えば、ジョージアとBOSS。同じ缶コーヒーでも、「ジョージアは明るくてカラッとした感じ」「BOSSは、ちょっと悪ガキっぽくてひねくれた感じ」とか。私が思っているだけかもしれませんが。

 やはり、ジョージアだから「明日があるさ」で、BOSSだから「宇宙人ジョーンズ」なのであって、その逆はないと思います。そういう、その商品らしい「感じ」をつくり出すのがまさに広告である、と言えますし、広告は、商品の「感じ」をうまく描けてないと、どこか違和感が残るものになってしまう、とも言えます。

 無理やりその商品からは想像もつかない斬新な表現で広告をスタートしても、やっているうちに社内外から「なんか違うんじゃないか」という声があがったり、あるいは声があがらなくてもなんとなくそんな雰囲気になり、結局はその広告は長続きしなかったりする――。

 そこで私は、企画をはじめるときに、まず「こんな感じのCMになるといいんじゃないか」というイメージを持つようにしています。

 はっきりと言語化するというわけではないのですが、「この商品には、ほのぼのしたあったかい感じが似合いそうだな」とか、「ちょっととんがった悪そうな感じが似合いそうだな」など、そういうイメージを最初に持つのです。

 これらは決して難しいことではありません。誰もが普通に生活していて感じる「その商品だったら、こんな感じのCMになるだろうな」という、その「感じ」を、企画をはじめる前に少しだけ立ち止まってイメージしてみるのです。

 そして、企画をはじめてから、いったんそのイメージを忘れてしまいます。そして、数日か数週間、あるいは数か月、とにかく企画を考える。

 先に紹介したとおり、自分に過度に期待せず気楽に考えれば、いつしか何案かの企画の束が自分の前に積み上がっていることでしょう。

 そうして企画ができたところで、最初の「その商品だったら当然こんな感じのCMだよね」というそのイメージが表現できているかを確認します。

 一見、いい企画と思えたものでも、イメージとは違う「感じ」になってしまっている企画は、泣く泣く落とします。

 しかし不思議なことに、思いついたときに「これはいい企画じゃないかな」と思ったものは、最初にイメージした「感じ」も、きちんと表現できていることが多いものです。

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