コラム
» 2014年09月12日 11時00分 UPDATE

3分LifeHacking:Facebookで不幸にならないために覚えておきたいこと

「Facebook疲れ」を感じてやめてしまう人がいます。孤独感やうらやましい気持ちに駆られてしまうからです。しかし、その原因は本当にFacebookだけなのでしょうか。

[Marianne Stenger(原文/訳:伊藤貴之),ライフハッカー[日本版]]
ライフハッカー[日本版]

 2013年、「Facebookが私たちを不幸にする」という見出しがあちこちで見られました。「あながち間違ってはいない」と思った人も多いことでしょう。ミシガン大学が行った研究で、Facebookを使えば使うほど、そのときの幸福度や、生活全体の満足度が低下することが示されたからです。

 しかし、不幸を感じさせるのは本当にFacebookだけが原因なのでしょうか。それほど単純なものなのでしょうか――テキサス大学オースティン校の出した研究結果はそのような疑問を抱かせるものとなりました。Facebookを使うと、社会への信頼や参加の感覚が増し、より幸福になるというのです。どういうことでしょうか。

孤独になるのはタイムラインを「眺めているだけ」の人

 Facebookデータサイエンスチームの研究科学者、モイラ・バーク(Moira Burke)氏は、問題はFacebookそのものではなく、その使い方にあると言っています。バーク氏の研究で、受け身のソーシャルメディアへの参加、つまり、他人のやりとりを観察するだけで、自分は積極的に参加しない態度が、孤独感を増幅させることが分かったそうです。

 一方、チャットやメッセージ、投稿へのコメントなど、直接的なコミュニケーションを積極的に取れば、むしろ幸福度は高まることが分かりました。2014年のはじめ、前述のミシガン大学の研究者たちがフォローアップの研究を行ったところ、バーク氏と同じような結論に至りました。

友人の投稿に積極的に関わり、自分の生活もシェアしよう

 科学的心理学会の年次総会で、ミシガン大学の研究主任で心理学者のイーサン・クロス(Ethan Kross)氏は、Facebookを使うこと自体は幸福にとってマイナスではないが、ただ「眺めているだけ」だと害になりうる、と説明しました。同大学の最初の研究では、被験者たちに1日3回、アンケートのメールを送り、感情的な幸福度について答えてもらいました。今回の研究では、被験者を研究室に何度か呼び、それぞれのFacebookアカウントを指示されたやり方で使ってもらい、経過を観察しました。

 すぐ明らかになったのは、被験者が写真の共有、ステータスの更新、友人へのメッセージなど、Facebookを積極的に使った場合、1日を通して感情の変化は見られないということ。一方、自分は積極的に参加せず、投稿された写真や、ほかの人の会話をただ眺めていただけの人は、ネガティブな気分に陥りました。

 ここから分かることは非常にシンプルです。「見ているだけ」の人になってはいけないということ、Facebookから最良のものを引き出すには、友人や家族との会話に積極的に参加し、自分の生活の一部をシェアするということです。

増幅するFacebook上の「うらやまスパイラル」

 人がソーシャルメディアにシェアするのは輝かしい瞬間だけ、ということも覚えておきましょう。Facebookで友人たちの平凡な日常を見ることはあまりありません。それよりあなたが目にするのは、友人たちが週末を楽しげに過ごしている写真ばかりなのではないでしょうか。Facebookにシェアされた情報だけをもとに、友人たちと自分の生活を比べることに注意しましょう。自分の生活がみすぼらしく思えてしまうからです。

 独フンボルト大学とダルムシュタット工科大学の研究によると、「Facebookねたみ」を最も引き起こしやすいのは、休暇旅行の写真だそうです。ほかには、家族の幸福、身体的な魅力などを強調した投稿もねたみの元になります。また、自分よりほかの人のほうが「いいね」や誕生日のメッセージを多くもらっているのを見るのも、うらやましがる気持ちを誘発します。

 Facebookねたみを感じた人は、お返しするかのように、Facebookでことさら自慢をする傾向にあります。男性なら、何か成し遂げたことを、女性なら自分の容姿の良さや、社交の華やかさをこれ見よがしに投稿します。このように他人をうらやましく思い、わざと自慢し、生活を飾り立てる行為をみんなが取れば、凄惨(せいさん)な「うらやまスパイラル(注)」が引き起こされます。それぞれが、自分を誰よりも良く見せようと躍起になるのです。
編集部注:ソーシャルメディアネットワークでは「うらやましい」という感情を「裏山しい」と表記することがあり、転じて「裏山」の2文字のみで表すことがある。

 さらに別の2つの研究によると、こうした欲求不満やねたみの感情は、受動的な態度に関連しているのだとか。つまり、Facebookねたみは、自分は積極的に参加せず、ほかの人の投稿をただ見ている場合に起こりやすいということです。

 ソーシャルメディアそれ自体は、善でも悪でもありません。重要なのは、それを生産的に使う方法を学ぶことです。ソーシャルメディアを、他人と比べるためではなく、社会生活を広げる手段として使いましょう。そうすれば、Facebookで疲れたり不幸を感じたりすることなく、かえって幸福度を増すツールとして使いこなせるようになるのです。

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