「あなたの話、いったん切らせてください」困ったときの“モノの言い方”(1/2 ページ)

次の予定が入っているのに、打ち合わせが長引いて――なんていうシチュエーションは誰しも経験があるでしょう。今回は、話を切り上げたいときに使えるフレーズを紹介します。

» 2014年09月18日 11時00分 公開
[村上英記,Business Media 誠]

連載「困ったときの“モノの言い方”」について

本連載は、村上英記著、書籍『言い訳・口ごたえに聞こえない 困ったときの「モノの言い方」言い換え辞典』(日本実業出版社)から一部抜粋、編集しています。

理由を説明したり、反論したり、主張したりすると、「言い訳するな」「口ごたえするな」と思われそうだから、黙ってしまう。あるいは、とりあえず「すみません」と言ってやり過ごす――。

そんな人のために、心から謝罪し失敗を取り戻す“窮地を脱する言い訳"や、「言いにくいこと」を的確に、かつやわらかく伝える“角を立てない言い訳"を、「ふだんの言葉」から見つけられる辞典にしました。

「言い訳」はビジネスの必須スキル。相手と状況に合わせたフレーズを選べば、困った場面でも信頼関係が保てます。仕事で「やらかしたとき」こそ、きちんとした敬語と表現で切り抜けましょう。


あなたの話、いったん切らせてください

「そろそろ次があるので」

 長話をしてしまったことを責めるなど、相手の立場をなくしてしまうような言い方は避けます。「次の約束がありますので、続きは次回ということで」なども、上から目線になってしまうのでNGです。

 「もっとたくさん伺いたいところですが、あいにく次の約束がありますので……」といった使い方ならよいでしょう。


「これから打ち合わせがありますので、本日は失礼いたします」

 こう宣言すれば、相手もなるべく早めに用件を切り上げてくれるでしょう。前置きとして「貴重なお話をたくさん伺えました」などと相手との時間が有意義だったことを伝えるフレーズを付けるとなおよいでしょう。


例:本日は貴重なお話をありがとうございました。これから打ち合わせがありますので、このあたりで失礼いたします。



「貴重なお時間をありがとうございました」

 「ありがとうございました」という過去形の言葉は、「もう終わりました」ということを暗にほのめかした一言です。次の予定があることをわざわざ口に出さなくても、この一言で大抵の相手は長話をしすぎたことに気付いてくれるでしょう。


例:本日は貴重なお時間を割いてくださいまして、ありがとうございました。


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