相手との距離を一気に縮める「ビジネス雑談術」商談の武器になる(2/3 ページ)

» 2014年09月19日 07時00分 公開
[企業実務]

雑談の話題をどう選ぶのか?

Photo

 雑談の話題は、個人的な内容に踏み込むことは避けましょう。やはり、時節の話題が無難です。また、ビジネスの場では初対面のときに名刺を交換しますが、相手の名刺に注目するだけで、多くの話題を見つけられます。

時節の話題

 最も話しやすいのは、時節の話題です。これなら、お互いに人間関係ができていなくても使えます。誰にとっても共通している話題なので、違和感なく話をすることができます。

  • 気候・天候の話題

 「暑くなってきましたね」

 「昨年よりも暑いですね」

 気候や天候の話は、誰の責任でもないので、安心して使えます。

  • 時期的な話題

 「父の日はもうすぐですね」

 「お盆休みはいつからですか?」

 年中行事的な習慣などについて、相手の様子をたずねます。

  • イベントや出来事の話題

 「ワールドカップで日本は善戦するでしょうか?」

 「駅前広場がにぎわっていましたね。何かあるんですか?」

 その時々に、相手の関心が高そうなことを聞きます。

名刺でできる7つの雑談

 ビジネスでは、初対面であれば名刺を交換します。そのときの会話しだいで、そのあとの商談が左右される可能性があります。ここでは、名刺交換から広げていける7つの切り口を紹介しましょう。

  • 名前

 難しい漢字や珍しい名前なら、チャンスです。「珍しいお名前ですね。なんとお読みすればいいのですか?」「どちらのご出身ですか?」などと話ができます。

  • 会社名

 社名には創業者の理念や歴史が込められています。「御社の名前の由来を教えていただけますか?」などと質問してみましょう。

  • 肩書

 職位の高い人には「部長さんでいらっしゃいますか?」と尊敬を表わし、職位が高くない相手には「第一線でご活躍ですね」と共感を込めて話しかけましょう。

  • 担当業務

 「経理ならこの時期、ご多忙ですね」など相手が返事をしやすい言葉がけをしましょう。担当業務が分からないときには「具体的には、どのようなお仕事ですか?」と素直に聞いてみましょう。

  • ロゴや名刺のデザイン

 会社のロゴやデザインについて話題にするのもいいでしょう。「とてもステキなデザインですね」と褒めるのも効果的です。

  • 所在地

 会社の所在地も、共通の話題になりやすいものです。有名な場所なら、「御社はいいところにありますね」「近くに○○がありますね」などと話を展開できます。

  • 名刺の裏側

 名刺は、もらったら必ず裏側まで見ましょう。会社の支店の情報や品目の情報、またそれらが英文で表記されていることもあります。「大量の品目を扱っていますね」「海外出張も多いのですか?」などと聞いてみましょう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ