客観的な“very”、主観的な“really”もしもネイティブが中学英語を教えたら

もしもネイティブが中学英語を教えたら? 今回は、副詞の“very”と“really”の違いについて勉強します。

» 2014年09月22日 05時00分 公開
[デイビッド・セイン,Business Media 誠]
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連載「もしもネイティブが中学英語を教えたら」について

本連載は、デイビッド・セイン著、書籍『もしもネイティブが中学英語を教えたら』(アスコム刊)から一部抜粋、編集しています。

あなたが学校で習った英語、実は、ネイティブが使っているものとは、ちょっと違うのをご存じですか? 例えば、

 ・現在進行形は、現在行っていることだけをいう表現ではない。
 ・“could”は“can”の過去形としてほとんど使われない。
 ・“may”はほぼ死語。
 ・ネイティブは関係代名詞をほとんど使わない。

こういうものが、まだまだあるのです。

この本では、英語そのもののニュアンスをネイティブがていねいに説明します。学校では教わらなかった英語の本質を理解できますから、ネイティブにちゃんと伝わる英語が使えるようになりますよ。


副詞の“very”と“really”の違い

中学英語ではこう習う

私は非常におなかがへっています。

“I’m very hungry.”


ネイティブならこう教える!

私はとてもおなかがへっている。

“I’m really hungry.”


ココがPOINT!

客観的な“very”、主観的な“really”

学校で、「とても」にあたる英語は“very”と習ったはず。教科書でも“very”は最初のほうに出てきましたよね? でも実は、“very”は客観的な語のため、自分の感想などの主観的な感情を表す際に使うと、冷静すぎてやや不自然に聞こえます。

かわりにネイティブがよく使うのは、「本当に」「すごく」という気持ちが表れる“really”。考えや感想を述べる際は、客観的な“very”ではなく主観的な“really”を使うと、自然な気持ちのこもった英語になります。


練習問題

1. 今日はとても寒い。

“It’s really cold today.”

 “very”だと冷静な言い方に聞こえますが、“really”を使うと「本当に」「すっごく」と心がこもった表現になります。


2. ご親切にありがとうございます。

“That’s very kind of you.”

 相手の親切に対するお礼の決まり文句です。決まり文句のため、冷静なニュアンスの“very”を使っても違和感はありません。


3. そのレポートはとても詳しかった。

“The report was very detailed.”

 レポートやテストのようなものを客観的に評価する場合、“really”よりも“very”がふさわしいでしょう。

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