「あなたには、英語を話せるだけの能力がありますか?」もしもネイティブが中学英語を教えたら

もしもネイティブが中学英語を教えたら? 今回は、助動詞“can”の使い方について勉強しましょう。

» 2014年09月30日 05時00分 公開
[デイビッド・セイン,Business Media 誠]
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連載「もしもネイティブが中学英語を教えたら」について

本連載は、デイビッド・セイン著、書籍『もしもネイティブが中学英語を教えたら』(アスコム刊)から一部抜粋、編集しています。

あなたが学校で習った英語、実は、ネイティブが使っているものとは、ちょっと違うのをご存じですか? 例えば、

 ・現在進行形は、現在行っていることだけをいう表現ではない。
 ・“could”は“can”の過去形としてほとんど使われない。
 ・“may”はほぼ死語。
 ・ネイティブは関係代名詞をほとんど使わない。

こういうものが、まだまだあるのです。

この本では、英語そのもののニュアンスをネイティブがていねいに説明します。学校では教わらなかった英語の本質を理解できますから、ネイティブにちゃんと伝わる英語が使えるようになりますよ。


「あなたは英語を話せますか?」

中学英語ではこう習う

“Can you speak English?”

「あなたには、英語を話せるだけの能力がありますか?」


ネイティブならこう教える!

Do you speak English?”

「あなたは英語を話しますか?」


ココがPOINT!

実は相手の能力に言及していた“Can you 〜?”

「〜できますか?」という日本語につられて“Can you 〜?”を使っている人を見かけますが、“Can you speak English?”は「あなたは英語を話せるだけの能力はありますか?」という、かなり失礼な言い方。こういう場合、能力ではなく習慣として話すかを聞くので、現在形の“Do you 〜?”(〜しますか?)でOKです。

日本語と英語がイコールにならない、「英語の落とし穴」ともいえる表現です。ぜひ正しい使い方を覚えてください。


練習問題

1. 「彼はフランス語を話しますか?」

“Does he speak French?”

 主語が3人称単数なら、“do”を“does”に変えればOKです。習慣として話すかどうかをたずねるフレーズになります。


2. 「このクレジットカードは使えますか?」

“Do you accept this credit card?”

 「使える」という日本語につられて“can”を使わないように! 海外旅行で買い物をする際によく使うフレーズです。


3. 「窓を聞けてくれる?」(親しい友人などに)

“Can you open the window?”

 親しい友人に、「〜してくれる?」というニュアンスで“Can you 〜?”と使うなら失礼にはなりません。親しくない人には“Could you 〜?”を使いましょう。

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