“後でやろうと思っているアレコレ”がすぐ片付く「2分ルール」ICHIROYAのブログ(2/2 ページ)

» 2014年10月06日 12時04分 公開
[和田一郎,Business Media 誠]
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2.新しい習慣を始めるときは、2分以内の習慣にする

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 ルール2の『新しい習慣を始めるときは、2分以内の習慣にする』はジェームス氏のオリジナルで、いつも習慣の大切さを述べている彼らしいルールだ。

 例えば、毎日のランニングを習慣にしようと思ったら、たいていの人は、毎日45分走ることから始めようとする。だが、まったくのゼロから始めて45分のランニングを習慣化するのは、かなり難しい。何日か後には意欲が低下して、サボり始めてしまうかもしれない。

 ジェームス氏の勧めによると、ランニングを習慣化したければ、まず「2分以内の日課として規定」し、そして「すぐに始めよ」ということだ。

 2分しかないと、服を着替えてランニングシューズを履くだけで終わってしまうじゃないかと思う。だけど、ランニングシューズを履いて外に出れば、そのまますぐ戻ることはまずないだろう。せっかくだから何分かは走ってみるかもしれないし、走っているうちに気持ち良くなって45分走れてしまうことだってあるかもしれない。

 「45分走る」を日課にすると、達成できなかった日があると、意気消沈し、さらにできなくなってしまう可能性がある。だが、「ランニングシューズを履くこと」に日課を限定すると、「それくらいのことなら」とわりと簡単にできてしまうし、走る時間の長短はあれ、日課を守ったという達成感は続く。それが習慣になった時点で、30分なり、45分なり、走る時間を長くしていけば良いのだ。

 これはもちろんランニングだけでなく、本を読むこと、日記を書くことなど、さまざまなことに適用できる。『2分ルール』を課すうちにそれが習慣化すれば、新しい習慣も先延ばしせずに「2分で済まそう」と、すぐに取り掛かれるようになるだろう。

3.2分でできないことが残ったら、まず放置すべきものを選んで脇によける

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 ジェームス氏の素晴らしい“2分ルール”に、僕なりのローカルルールを付け加えるとしたら、ルール3「2分でできないことが残ったら、まず放置すべきものを選んで脇によける」だ。

 僕も先輩のやり方を見習って、できることはすぐに解決し、なるべくタスクは前倒しでやっていこうとした。だが、そのうち気がついたのだ。早いばかりが良いわけでもなく、「心配だけど放置する」方が良策となる場合もあることに。

 「時間が解決するかも」あるいは「状況が変わるかも」と思いながらも、To Doリストをキレイにしたくて、つい着手してしまうことがあった。

 「すぐにやる」ことも大事だが、その姿勢の中で、「放置する、ただ待つ」ということもまた、それ以上に大事なことだと思うのだ。

著者プロフィール:和田一郎

アンティーク・リサイクル着物を国内外へ販売する「ICHIROYA」代表。昭和34年生まれ。京都大学水産学科卒業後、大手百貨店に入社。家庭用品、販売促進部など。19年勤めたのち、2001年に自主退職して起業。現在に至る。趣味はブログ執筆。


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