企業の真の姿はトイレを見れば分かる――。こう言われるくらい、トイレの「使われ方」や「掃除のされ方」は、会社の印象を左右します。そんなオフィスのトイレをふだんから清潔に保ち、気持ちよく利用できる空間にするためテクニックをご紹介します。
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本記事は企業実務のコンテンツ「オフィスのトイレ環境を快適にする:オフィスのトイレ環境を快適にする」から一部抜粋・編集して掲載しています。
先日、仕事で2つのオフィスに相次いでお邪魔し、失礼ながらそれぞれでトイレをお借りする機会がありました。そこで、「トイレを見ると会社が分かる」という言い伝え(?)は、あながち間違っていないと思ったのです。
来客用トイレを別に用意しているオフィスもあるでしょうが、そうでない場合、会社のトイレの「使われ方」や「掃除のされ方」は、意外と第三者から観察されています。「このトイレはお客様もお使いになります」といった掲示をしておくと、そのことについての社員への意識付けになるでしょう。
トイレという場に限りませんが、「使用頻度」と「汚れの度合い」は比例関係になります。
汚れが付くごとに、付けた本人がそれを自らオフすること(プチ掃除)を繰り返せば、理論的には、汚れの蓄積は起こりません(実際には少しずつ見えにくい部分の汚れは溜まりますが、全体の蓄積を遅らせることはできます)。
トイレの個室内、小便器の横などに、跳ね汚れなどを素早く拭き取るための道具を置いておくと、個々の「プチ掃除」を促せます。「ゴミ拾いトング」と「クエン酸スプレー」などを用意し、拭き取る方法も掲示しておくとよいでしょう。トングを使えば手を汚さずに済むので、抵抗感も少ないはずです。
トイレでは、当たり前といえる臭い(アンモニア臭など)が漂っていても、不快感は否めないものですから、可能な限り「臭い」が残らないような工夫が必要です。
トイレの悪臭の代表格であるアンモニア臭はアルカリ性です。前述のクエン酸スプレー(弱酸性)を使うようにすれば、臭気を中和する意味でも効果的です。用を足したら、便器と空間にひと吹き、ということの習慣付けを、掲示して社員に促しましょう。
トイレで使うクエン酸スプレーには、ハッカ油などで香り付けをしておくとさわやかです。あるいは市販の「エッセンシャルオイル(ラベンダー、ティートゥリーなど)」を数滴加えるのもよいでしょう。空間の殺菌効果も高まります。
「フニワラさん」の愛称で親しまれる住宅ライター・アドバイザー&コラムニスト。『フニワラさんの無理なく続けるハウスキーピング術』など著書、マスコミ出演多数。
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