「準備していません」困ったときの“モノの言い方”(1/2 ページ)

打ち合わせや会議の場で、準備が不十分で質問に答えられなかった経験は誰にでもあるでしょう。そんなときにしどろもどろになったり適当に受け流そうとしたりすると、相手の信頼を得ることはできません。

» 2014年10月23日 11時00分 公開
[村上英記,Business Media 誠]

連載「困ったときの“モノの言い方”」について

本連載は、村上英記著、書籍『言い訳・口ごたえに聞こえない 困ったときの「モノの言い方」言い換え辞典』(日本実業出版社)から一部抜粋、編集しています。

理由を説明したり、反論したり、主張したりすると、「言い訳するな」「口ごたえするな」と思われそうだから、黙ってしまう。あるいは、とりあえず「すみません」と言ってやり過ごす――。

そんな人のために、心から謝罪し失敗を取り戻す“窮地を脱する言い訳"や、「言いにくいこと」を的確に、かつやわらかく伝える“角を立てない言い訳"を、「ふだんの言葉」から見つけられる辞典にしました。

「言い訳」はビジネスの必須スキル。相手と状況に合わせたフレーズを選べば、困った場面でも信頼関係が保てます。仕事で「やらかしたとき」こそ、きちんとした敬語と表現で切り抜けましょう。


準備していません

「申し訳ございません。そこまで調べていませんでした」

 情報を押さえていないことを素直に認めるのも1つの手です。大切なのは、そのときのあなたの態度です。

 あなたが落ち着いて対応できれば、さほどイメージダウンにはならないでしょう。


例:申し訳ございません。そこまで考えが及ばず、フォローしていませんでした。



「そこまでは考えが及ばず、たいへん失礼いたしました」

 「考えが及ばない」は相手の指摘が鋭い、と持ち上げる側面もあり、効果的な言い回しです。

 質問に答えられないときは、つい目が泳いでしまったり、言葉に詰まってしまったりしがちなので、態度でマイナスイメージを与えないよう注意しましょう。


例:そこまでは考えが及ばず、準備しておりません。申し訳ございません。


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