「一度忘れてしまうこと」は仕事でも大切なスキルです。
複数のことを同時にこなさないといけない状況で、目の前のことに集中するためにも、それ以外のことを自分から一度離すというのは、できる人になるための不可欠な要素です。
一見、ただ愚痴を吐き出しただけのように見える「嫌なことノート」ですが、そこがポイント。書き出すことで、客観的視点を持つことができるのです。冷静に眺めてみると、実は落ち込むほど嫌なことではないこともたくさんあります。
「最近、営業成績が好調な同僚から上から目線で話された」
そのときは「なんだ、こいつ」と思ったけれども、ノートに書き出してみると「まあ、いままでの彼は営業成績が悪かったから、たまにはいいか。そんなことでイライラしてる自分が小さいな」と、同僚の言動が気にならなくなり、許せるようになるのです。
「嫌なこと」を探すことができ、ノートに書くことに慣れてくると、気付いたらノートはびっしり書き込まれた「嫌なこと」だらけになるでしょう。もしかしたら「こんなに嫌なことがあるのか」とネガティブな気持ちになるかもしれません。
でも、それは大間違い。それだけ小さなことに気付けるようになった自分をほめてください。すでにあなたは成長の階段を上り始めています。
→連載:「書くだけで人生がうまくいく嫌なことノート」 記事一覧はこちら
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