11月1日から始まったウォームビズ。過度な暖房にせずに、指標となっている「室温20℃」を維持する方法を紹介しましょう。
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本記事は企業実務のコンテンツ「フニワラさんの庶務の知恵袋:ウォームビズのオフィスを「適度」に温める」から一部抜粋・編集して掲載しています。
「秋の日は釣瓶落とし」といいますが、日暮れが早まっているだけでなく、年の暮れももう目前です。環境省は11月1日から3月31日までをウォームビズ期間として、「室温20℃」を目途に、過度な暖房にならないよう、適切な調整に努めることを提唱しています。
オフィス内の気温・湿度を確認するため、床近くとデスク周辺に適宜「温・湿度計」を設置し、日常的に数値をチェックしましょう。
人口密度の高い部屋では、人体からの放熱量も馬鹿にできません。オフィスの人数の増減で異なってくる体感温度とエアコンの設定温度のずれを調整できるよう、いろいろと「実験」をしてみるとよいでしょう。
たとえば立地的にオフィスに太陽光が当たる窓があり、可能であるならば、普段は閉めがちなブラインドやカーテンをあえて開いて、日光の恩恵に浴しましょう。
開口部近くは人の出入りの際にいちいち寒気が入り込み、冷えて不快になりがちです。
冷気は床近くを流れて入り込みやすいので、床から立ち上がるパーテーションを、ドアなどの開口部の正面に目隠しのように置き(通せんぼのようなイメージで)、ドアから入ってくる冷たい空気を防ぐと、冷えがちな足元を護ることができます。
エアコンの暖気は足元まで及ばず、天井近くに溜まりがちです。
足元に暖気を行き渡らせるために、1時間に1回5分程度、エアサーキュレーターでオフィス内の暖気と冷気を撹拌しましょう。扇風機と異なり、掛けっぱなしにする必要はありません。
湿度が15%上がると、気温が1度上がるのと同様の体感を得るといわれます。インフルエンザなどのウィルス感染のリスクを下げることにも「加湿」は役立ちます。エアコンの暖風が当たるエリアを選んで加湿器を設置し、オフィス内の湿度が50〜60%となるように調整しましょう。
また、冬季は観葉植物を多めにオフィスに置くことも、加湿効果を高めるのでおすすめです。
「フニワラさん」の愛称で親しまれる住宅ライター・アドバイザー&コラムニスト。『フニワラさんの無理なく続けるハウスキーピング術』など著書、マスコミ出演多数。
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