まずは小さなプロジェクトのリーダーになる外資系エリートが実践する「すぐ成長する」仕事術

いきなり部門長となることはなくとも、部署内の小さなプロジェクトで経験を積むことは可能だ。つねにそういう目線で、自分のまわりにプロジェクトとなり得る仕事がないか見回してみよう。

» 2014年11月20日 05時00分 公開
[川井隆史,Business Media 誠]

集中連載「外資系エリートが実践する「すぐ成長する」仕事術」について

本連載は、川井隆史著、書籍『「外資系エリートが実践する 「すぐ成長する」仕事術』(日本実業出版社)から一部抜粋、編集しています。

一般的に、外資系企業に勤めるビジネスパーソンは「成長のスピードが速い」と言われます。それは、最短3日で将来の幹部候補生を見分けるというGEのように、社員に対する激しいプレッシャーと期待感があるからです。そのような環境の中、外資系エリートたちはつねに努力をし、日系企業に入社した同期とは比べ物にならないほどの速さで成長するのです。

外資系エリートが実践する仕事術といっても、基本的には誰もがすぐにマネできるものばかりです。中でも、特に大切な3つの心構えがあります。

 1. GEで学んだ 「すぐに動け」
 2. アーサー・アンダーセンで学んだ 「期限は死んでも守れ」
 3. 日本コカ・コーラで学んだ 「言われたことだけやるな」

この3つの心構えを守るだけでも、あなたは「すぐ成長する」人に変われます。


 プロジェクトとは、通常行っている業務とは別に、目的を達成するための活動だ。プロジェクトなどと言うと社運を賭けた大人数を巻き込んだものを想像するかもしれないが、ここでは日常業務の見直しといった身近なものも含んでいる。

 簡単に言えば、日常業務以外はすべてプロジェクトだ。したがって一見「作業」と思われがちな仕事でも、自分から意見を出しやすい環境をつくり、よりよい結果が出るように引っ張っていければ、それはリーダーと言える。

 例えば「請求書を発行するという業務を見直す」プロジェクトでもリーダーになることはできる。顧客からの注文に素早く請求書を発行するというゴールを設定して掲げ、この請求書作成に関わる人全員をプロジェクトメンバーと見る。営業の人、経理の人、みんながメンバーだ。

(写真と本文は関係ありません)

 私が最初に勤めた外資系企業アーサー・アンダーセンは、すべての仕事がアサインメントというプロジェクトベースで行われるため、リーダーとしてのポジションが極めて重要だった。私は入社して3年目で、会計監査や内部監査、不正調査や不正を防ぐ仕組みづくりを行う小さなアサインメントのリーダーに就いた。3〜4人のメンバーがいた。

 また、GEやコカ・コーラに勤めていたときは、部門長だったので、当たり前だが部下を束ねるリーダーであった。ただそれだけでなく、部署横断的なプロジェクトを行ったときには、チームをつくってリーダーの役割を務めた。例えば事業計画をつくるというのは一種のプロジェクトで、各部署の部門長がチームメンバーとなり、私は彼らをリードしていく役割を担った。

 あなたも、いきなり部門長となることはなくとも、部署内の小さなプロジェクトで経験を積むことは可能である。つねにそういう目線で、自分のまわりにプロジェクトとなり得る仕事がないか見回してほしい。

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