疲れる姿勢を“イスが”直す? オフィスチェアの進化が止まらないさらば腰痛、肩コリ(3/3 ページ)

» 2014年11月21日 06時00分 公開
[太田百合子Business Media 誠]
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 INSPINEにはほかにも、座面を前後に動かすことで足の長さにあわせた調整ができる機能や、お尻が前に滑らないようにする「ポスチャーサポートシート」機構、身体をデスクに近づけたいときに肘掛けを後ろにスライドできる機能など、正しい姿勢をラクに維持するためのさまざまな工夫が盛り込まれている。

座面が前後にスライドし、足の長さにあわせた調節ができる。調節しても凹みの位置がキープされ、お尻が前に滑らない「ポスチャーサポートシート」となっている
どうしても前傾の姿勢をとらなければならないときに内臓が圧迫されないよう、座面も少し前傾に固定できる機構も備えている

 ビジネスパーソンの働き方は変革の時期を迎えており、オフィス家具もそれに伴って進化を遂げている。ノートPC専用の机と椅子もあれば、集中して仕事をするのに最適化した椅子もあるなど、多様化する働き方に合ったさまざまな製品が登場しており、“自分に合った一脚”を選ぶのも一苦労だ。

 そんな時代の椅子選びはどうしたらいいのか。

 「椅子は実際に座ってみないと自分に合ったものかどうかが分かりませんから、ぜひ、いろいろなメーカーのいろいろな種類の椅子を座り比べた上で選んでもらいたいですね」と斎藤氏。たいていのオフィスチェアメーカーはショウルームを持っているので、まずは座りに行くところから始めるのがおすすめだという。

 「座りかたには人それぞれのクセもあるので、今、ラクな姿勢が必ずしも正しい姿勢ではありません。写真などでチェックして正しい姿勢がになっていなければ、それを矯正できる椅子、さらに矯正した状態で一番ラクに座れる椅子を選んだほうがいいでしょう」(同)。

 一度買ったら長くつきあうことになるだけに、姿勢のクセや働き方に合った“最高の一脚”を選びたいものだ。

Photo コクヨのショウルームに展示されていた「AIRFORT」。空気で膨らませてテンションを調節できる「エアランバーサポート」を搭載している。空気が入っているので、しっかりテンションがかかるのに、あたりはソフトだ

空気で「PUNTO」のフィット感を調整しているところ。椅子の腰が当たる部分をよく見ると、空気が抜けていく様子が分かる
Photo 座面の下に非常用持ち出し袋を装着できるスペースを設けた「Gufo」。比較的コンパクトな椅子だが、置き場所に困る非常用品をしっかり収納できる。オフィスのスペースを節約したい企業は必見だ

Photo 背面の背もたれにメッシュ素材を用いた「Scirocco」は、メッシュのフレームを細くして通気性を高めるとともに、枠が身体に当たらないよう工夫されている

上半身の動きについてくるオフィスチェア「Wizard2」。伸びをしたり、体を左右に動かしたりしても、椅子の背が体に追従する。「腰をしっかり支えたまま」上半身に追従するのがポイントだ
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