助けてもらう場合、ただ単に「助けてください」「教えてください」とメンバーに働きかけるのではリーダー失格です。ここで大事なのは、助けを借りるためにしっかりとビジョンを示すことです。
ここでいうビジョンとはチームのあるべき姿、理想の状態のイメージです。「私はこのような形が理想だとイメージしています。それを実現するために力を貸してください」――これこそがリーダーに求められる「助けの求め方」です。
「自分はぐいぐい人を引っ張っていくタイプではない。リーダーには向いていない」という人でも、このような「周囲に助けてもらいながら目的を達成するリーダー」なら目指せるのではないでしょうか。
ただし、ビジョンが貧弱過ぎたり、まったくない状態だったりすると、「助けてもらう」ことすらできません。そういう意味では、ビジョンはいかなる場合でもリーダーが持っていなければならない不可欠な要素です。
リーダーとして行き詰まってしまったときは、ビジョンに立ち返って考えてみるとよいでしょう。すべてはここから始まり、ここに帰ってきます。(日野瑛太郎)
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