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» 2014年12月01日 08時00分 UPDATE

表現のプロが教えるスピーチの兵法:「全日本空輸」と「日本航空」、正しく発音できますか? (1/2)

「日本」は「にほん」「にっぽん」と2つの読み方があります。普段は気にしなくていいですが、社名についていたら要注意。話すときは事実のみを伝える――だからこそ固有名詞のミスは許されません。

[企業実務]

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 本記事は企業実務のコンテンツ「表現のプロが教えるスピーチの兵法」から一部抜粋・編集して掲載しています。


 より“人に伝わる話し方”のテクニックを紹介する本連載。前回は、事実のみを話すための3つのテクニックをお伝えしました。はじめは難しく感じるかもしれませんが、慣れてくると、話しているときに、この3つが含まれていないと物足りないように感じます。

自分の思い込みから読み方を間違えていないか

 今回はクイズから始めましょう。

 日本の公共放送を担う日本放送協会(NHK)を、「日本」の部分に注意しながら正しく発音すると、どうなるでしょうか?

 「にほんほうそうきょうかい」でしょうか? それとも、「にっぽんほうそうきょうかい」でしょうか?


 日本を「にほん」と読むのか、それとも「にっぽん」と読むのか。それとも「にっぽん」と読むのか――。NHKの放送では、国名として読むときは「にっぽん」、その他の場合は言葉によって読み分けています。

 もともと国名としての「日本」はどちらなのでしょうか?

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 実は法律上で明確に定められた答えはありません。「にほん」でも「にっぽん」でも間違いではないのです。

 しかし、会社組織名に「日本」という言葉が入っている場合、そうはいきません。固有名詞である会社名には正解があります

 「にほん」と読むのか「にっぽん」と読むのかは組織によって違います。前述したNHKの「日本放送協会」は「にっぽんほうそうきょうかい」が正解です。

 「日本銀行」は、お札を扱うとき、その表記を目にしているので見覚えがある人も多いことでしょう。「にっぽん銀行」ですね。

 航空業界では、JAL「日本航空」は「にほん航空」ですが、ANA「全日本空輸」は「全にっぽん空輸」になります。

 JR東日本・西日本は「東にほん・西にほん」ですが、日本郵船は「にっぽん郵船」です。

 ビジネスにおいて、相手の名前を間違えることほど失礼なことはありません。

 「佐藤さん」を「鈴木さん」と別名で間違えることはないにしても、「にっぽん〇〇社」を「にほん〇〇社」と呼ぶことは、ついやってしまいそうではありませんか?

 NHK放送文化研究所によりますと、2004年の調査では、若い人ほど「にほん」と読む人が増える傾向にありました。

 会社名も個人名と同じ大切な固有名詞です。相手の社名をきちんと確認せず、自分の思い込みだけで、すべて「にほん」と呼ぶことがないようにしましょう。

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