いまさらながら「iPhone 6はすごくいい」と思う5つの理由ビジネスチームハック

2014年9月に発売されたiPhone 6を3カ月愛用してきた佐々木正悟氏が改めて「すごくいい」と思うポイントを挙げてみた。

» 2015年01月16日 15時00分 公開
[佐々木正悟,Business Media 誠]

 もうずいぶん昔のことになりますが、筆者がNTTドコモサービスの派遣社員として働いていたころ、とても愛用していた“電子手帳”が「Pocket PC カシオペア E-700」でした。今ではもう見かけることがなくなりましたが、通勤電車の中などで使いまくっていたものです。

 突然こんな話を始めたのは、iPhone 6を使い込んでいくうち、突然E-700のことを思い出したのです。「あのころ、E-700でやりたいと思っていたことのほとんどがiPhone 6でできるようになったなあ」と。あまり期待せずiPhone 6を手に入れたのですが、「これはすごくいい」とジワジワ感じ始めたポイントを挙げてみます。

指紋認証がいい

 指紋認証には何の期待もしていませんでした。パスコード入力が面倒だと思ったことはありませんでしたし、どうせまともに認証してくれないだろうと勝手に思い込んでいたからです。

 ところが予想は裏切られました。もう1000回くらい認証していますが、ただの1度も認証ミスがありません。驚いただけでなく、絶対にパスコード認証には戻りたくないと思うようになりました。人間というものは極端なまでに面倒くさがるものですね。いまではWebブラウザのID/パスワード認証がわずらわしくて仕方がありません。

薄くて軽くてバッテリーの持ちがいい

カシオペア カシオペア E-700(出典:カシオ計算機)

 バッテリーにもまったく期待していませんでした。iPhone 5でも充分に薄いと思っていましたから、これ以上の薄さ競争にはむしろ食傷気味だったのです。それに、せっかく薄く軽くなっても外付けバッテリーなどで厚さも重さも2倍になってしまう残念さを何度も経験してきました。

 ところが、この薄さのままで一日中使えるという素晴らしさ。かつてE-700でネットサーフィンをしたり、音楽を聴いたり、テキスト入力したり、スケジュール管理したりしたいと思っていたすべてを、こんなに薄くて軽いスマホでできるというのは本当に素晴らしいものです。

きれいな写真が簡単に撮れるのがいい

 いま一番メリットを享受しているのは撮影機能かもしれません。何しろわが家には5歳の娘がいるため、カメラは高機能なほどありがたいのです。風景にせよ、食べ物にせよ、まるでプロが撮ったとはいいませんが、自分の撮影力の残念さが軽減されました。撮影後どうでもよくなるような気持ちの落ち込みとは縁遠くなってきています。

 しかし、やはり何より良かったのはテキストの撮影です。店名や時刻表、レシートやちょっとしたメモなどを撮影したデータが事実上の「紙」として扱ってもまったく問題のないレベルになりました。違うのは手触りくらいでしょうか。iPhoneを使うようになって紙の使用量は減少する一方でしたが、iPhone 6を使うようになって限りなくゼロになりそうです。

画面が充分に広いのがいい

 撮影機会が激増したもう1つの理由に画面の広さが挙げられます。A4サイズの資料などもカメラで撮影すれば一瞬です。スキャンするのが面倒になってきました。そのデータをそのまま見られるという視認性の高さも広い画面のメリットでしょう。

 当然、Webブラウジングをするにも大きな画面のほうがいいことは間違いありません。広さでいえばiPhone 6 Plusのほうがベターなのでしょうが、何とか片手で操作できるというiPhone 6の快適さは特筆に値します。

Macで電話ができるようになったのがいい

yosemite

 これはiPhone 6とは直接関係ありません。iOS8とOS X Yosemiteの新機能の中で、予想以上に使うようになったのはこの機能でした。iPhoneにかかってきた電話をMacでもとれる――筆者が思っていた以上に、Macの画面に向かっている時間が多いことに気付かされました。仕事を切らさずに電話に出られるのは快適です。

 さらに「メッセージ」機能を使う機会もずっと増えました。iPhone 6で撮影した写真や資料を仕事の関係者にメールではなくメッセージで送ることが増えたのです。コピー&ペーストという操作なしに(そもそもiPhone上でコピペする作業は手間です)、「この情報をメッセージで送る」を選択するだけというのは手軽です。それがMacからなのか、iPhoneからなのかを意識させないインタフェースによって便利さが高まります。

 新しいiPhoneとMacの連携により、筆者がずっとやりたかったことがついにできるようになった気がします。地図でも写真でも「いま見ているものと同じもの」を「何も考えず」に口頭で伝えるように人と共有できる。これまでの技術でもやろうと思えばできていたことですが、それでもやらなかったのは“手間”がかかっていたからでしょう。

筆者:佐々木正悟

 心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。

著書に『なぜ、仕事が予定どおりに終わらないのか?』『先送りせずにすぐやる人に変わる方法』『クラウド時代のタスク管理の技術』などがある。

ブログ「ライフハック心理学」主宰。

TwitterID:@nokiba

Facebook:佐々木正悟


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