ベスト・オブ・知的生産術――5年半の連載記事を振り返るナレッジワーキング!!・最終回(3/5 ページ)

» 2015年02月18日 10時00分 公開
[永田豊志,Business Media 誠]

6つの力が身に付く「図解思考」って?

6つの力が身に付く「図解思考」って? 6つの力が身に付く「図解思考」って?(連載「世の中、四角形と矢印でできている」より)

 筆者の名前を聞くと「図解思考」や「フレームワーク」をイメージする人が多いようです。確かにこれまで書籍や講演などを通じて「図で考える」メソッドを10万人以上に伝えてきました。

 筆者がそもそも図解に開眼したのは、頭の回転の速そうな人はホワイトボードに議論のポイントなどをまとめるのが得意な人が多いなと気付いたことによります。

 新卒でリクルートに入り、その後、ずっと新規事業の営業や開発を行っていたため、自分なりに自信があったのですが、起業してさあ大変。コネねし、カネなしの中で、自分のアイデアや事業計画を魅力的に説明できず、大変苦労した時期がありました。そんなときに「図で考える」「図で伝える」ことを思い立ち、実践してみたのです。

図解思考

 最初は自分なりにシンプルなルール(キーワード同士の関係を線でつないで示す)を作り、商談やアイデアのメモを整理することからスタートしました。そうやって試行錯誤が3カ月ほど続いたころでしょうか、急に「俺って、ちょっと頭の回転が速くなったんじゃない?」と思うことが増えたのです! 例えばこんな風に変わったのです。

  • 議論が複雑になっても、全体像を見失わないようになった!
  • 相手の話の中で、ヌケやモレ、矛盾点などが分かるようになった!
  • 内容が記憶に定着し、パターン化されるようになった!

 それまで箇条書きで書いていたメモを図解メモに変えただけで驚きの変化。だまされたと思って、ぜひ実践してみてください。

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