コーネル大学か東大か、それとも――受験用ノートでメモを取る:3分LifeHacking
コーネル大学式ノート、東大合格者を研究したノート、色や香りで脳を刺激するノート――。秋が深まる今日この頃、受験用ノートを何冊か見かけた。ビジネスパーソンとしても活用できるアイデアが満載だ。
暑かった夏も過ぎ、秋が深まる今日この頃、受験生のみなさんもさぞ勉強にいそしんでいるであろう。最近、そんな試験を勝ち抜くための受験用ノートを見かけるようになった。ビジネスパーソンとしても、そうした受験用ノートの機能を活用できるのではないだろうか。
エリアごとに書き込んで――コーネル大学式のノート
まず1つ目のノートが、学研ステイフルが2007年3月に発売した「The Note - Taking System」だ。Biz.IDでも人気の米コーネル大学式のレイアウトを取り入れたノートである。
特徴は、ページ全体を3つのエリア(ノートエリア、キーワードエリア、サマリーエリア)に分けていること。右側のノートエリアには、会議やセミナーなどで気になるファクトを短文や単語で書き取る。スペースがあまりないので個条書きでいいし、自分なりに略記する。逆に必要のない言葉はすべて省略しよう。
そうした会議の後に使うのが、左側のキーワードエリアとページ下部のサマリーエリア。キーワードエリアには気になることを書き込み、サマリーエリアにはノートエリアに書いた内容を要約して1行か2行にまとめる。すると、後から読み返しやすくなる――というわけだ。
ドットを目安に書き込んで――東大合格者のノート
後から読み返しやすくなることに力点を置いたノートといえば、コクヨの「ドット入り罫線シリーズ」。東京大学の現役合格者が書き込んだノートを研究した成果だという。
罫線に一定の間隔でドット(点)が入ったノートで、このドットを目安にして書くことで、文字の並びが整ったり、図形をきれいに書けたり、資料をうまく張れたりするのである。
整然としたノートは後から読んでも理解しやすいもの。コーネル式のようにエリアを決められると、何となく書きにくいという人は、普段使っているノートに近いドット入り罫線シリーズを使ってみるといいだろう。
色と香りで集中力アップ
一見普通のノートに見えるのが、オークスの受験勉強専用ノート「i-can!」。実は、人間工学と大脳生理学から生まれた機能性ノートなのだ。
ポイントは、ノートの色と香り。i-can!の紙の色は彩度1.0のイエローグリーン。彩度は数値が低いほど薄くなるので、このイエローグリーンもかなり淡い色合いである。オークスと日本大学の堀江良典教授(生産工学部)の研究によると、人間の集中力がもっとも持続する色が、彩度0.5〜1.5のイエローグリーンだったという。この中間値である彩度1.0を採用したというわけだ。
また、表紙の裏面にはこするとレモンの香りがする特殊な印刷を施した。このレモンの香りをかぐことで脳の活性化を促す。ちょっと眠くなった時や、アイデアに詰まった時に気分転換になるかもしれない。
携帯用にB5版のノートはちょっと大きいという人には、1行分の文章が書ける単語カード(SC215、クツワ)などが便利だ。さっと出して、さっとメモできれば、思いついたアイデアを忘れることなく保存できるはず。
意外と便利な受験用ノート。実際、The Note - Taking Systemは「社会人が買っている」(学研ステイフル)という。まだ試してないビジネスパーソンもぜひ使ってみてほしい。
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