ルータ完全導入ガイド(6/16)
ブロードバンド・ルータ導入ガイド
マニュアルだけでは分からない機能の説明

 ここに挙げたのは,ブロードバンド・ルータのスペック表に書かれる代表的な項目である。購入時や設定時に参照してほしい。

WAN側ポート
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 ケーブル/ADSLモデムなどに接続するためのポート。多くの製品は10BASE-Tだが,最近は100BASE-TXの製品も登場している。

LAN側ポート
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 家庭内LANに接続するためのポート。WAN側ポートとは異なり,多くの製品は,10BASE-T/100BASE-TX両対応である。最近では,ハブ内蔵の製品も多く,この場合,4ポート程度を搭載する。有線LANだけでなく,無線LANに対応した製品もある。

DHCPクライアント(WAN側)
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 WAN側のIPアドレスをDHCPで取得する。CATVインターネットでは,DHCPが使用されることが多い。

PPPoEクライアント(WAN側)
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 WAN側のIPアドレスをPPPoEで取得する。ADSLでは,PPPoEが使用されることが多い。

固定IPアドレス(WAN側)
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 WAN側のIPアドレスを固定IPアドレスとして指定する。自動設定でないため,サブネットマスクやゲートウェイアドレスの設定も必要となる。

バーチャルサーバ機能
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 あるいは,「ローカルサーバ機能」「ポート転送機能」「ポートフォワーディング機能」など。製品によって,さまざまな呼び方があるが基本的に同じものだ。ポート番号ごとに,転送先のPCを設定する。たとえば,wwwのポート番号80を192.168.1.2に転送する設定にすれば,192.168.1.2上のWWWサーバを,インターネットに向けて公開することができる。

DMZ機能
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 返信以外のすべてのパケットを,指定したPCに転送する機能。バーチャルサーバ機能で,ポート番号ごとの指定の代わりに,デフォルトの転送先として指定することにより,同じ機能を実現できるルータもある。ネットワークゲームの一部は,自分のPCがサーバとして動作することがある。この機能の転送先としたPCでは,このようなゲームも使用することができるが,その代わり,攻撃や侵入のためのパケットも届いてしまうため,注意が必要だ。

フィルタリング機能
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 ルールを指定して,一部のパケットの送受信を制限する機能。ルールは,IPアドレスやポート番号などで指定する。細かい制御をするためには,送信元・宛先ごとに,IPアドレスやポート番号,プロトコルの種類などを設定できるルータが必要となる。

ルーティング機能
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 経路を指定する機能。通信先によって,通信経路を変えたい場合に使用する。たとえば,外部からはアクセスできない非公開サーバに対して,別のISDNルータを経由してダイアルアップさせるよう設定ができる。

設定方法
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 最近は,ウェブブラウザで設定する製品が多く,初心者でもなじみやすい。ただし,業務などで設定内容を一覧として保存したい場合は,コマンド入力の方が便利なときもある。また,リモートから制御したい場合は,telnetで設定できる製品が適している。

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[吉川敦,ITmedia]

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