メルコ，“全部入り”無線ルータを発表

メルコは，かねてから開発を表明していたADSLモデム内蔵の無線ルータを正式発表した。そのうえ，最大8MbpsのAnnex A/C両対応だ。

【国内記事】

2001年10月18日更新

　メルコは，ADSLモデム内蔵の無線ルータ「AirStationADSL」シリーズ3製品を発表した。これは，6月に開催された「CATV 2001」などのイベントで参考出展していたもの。当時はADSLモデムの仕様に苦慮していたが，国内で使われているすべての規格に対応させることで商品化に踏み切った模様だ。

本体サイズは75（幅）×182（高さ）×162（奥行き）ミリ

　ルータとADSLモデムを一体化することは，接続の煩雑さをなくし，また省スペースと操作性の向上に貢献する。しかし一方で，キャリアやサービスメニューを変更してモデムの仕様が変わった場合は，ルータまで使えなくなってしまう可能性がある。AirStationADSLでは，Yahoo! BBが採用しているAnnexAと，NTT東西地域会社などのAnnexCを両方サポート。そのうえ，G.liteとG.dmtの両対応としたことで，そのリスクを軽減させた。もちろん，認証方式もPPPoEとPPPoAをカバーしている。

　メルコでは，「主要キャリアに多数対応する」と話しており，接続検証の終わったキャリアから随時Webサイトで告知する方針だ。ただし，Yahoo! BBのようにモデムなしメニューを設けていないキャリアもあるため，購入の際には注意が必要だろう。

　本体には，IEEE 802.11b無線LANアクセスポイント機能に加えて4ポートのスイッチングハブを装備。スプリッタも同梱されており，まさにオールインワンといった趣だ。ラインアップは，本体とスプリッタの「WLAR-8000ACG」（3万9800円），無線LANカード1枚をセットした「WLS-8000ACGS」（4万5000円），USBポート用無線LANアダプタ（WLI-USB-L11G）同梱の「WLS-8000ACGSU」（4万7000円）の3種類。11月中旬の発売を予定している。

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