ニュース 2002年5月21日 02:17 PM 更新

「.NP」(ドットニッポン)はドメイン不足解消の切り札となるか

オープン・ネットワーク・エンタープライズは、現在の日本のトップレベルドメイン「.JP」に加え、あらたに「.NP」(ドットニッポン)の提供を開始すると発表した

 オープン・ネットワーク・エンタープライズは、現在の日本のトップレベルドメイン「.JP」に加え、あらたに「.NP」(ドットニッポン)の提供を開始すると発表した。オープン・ネットワーク・エンタープライズは、.NPのNICの権利を取得、日本向けに、あらたな第2レベルドメイン(SLD)を650追加して提供する。この、多数のSLDを用意するというのは、現在の.JPドメインの運用方針とは大きく異なる特徴的なもの。

 .NPは、もともとネパールのccTLDだが、現在ネパール国内で提供されている6つのSLD、「COM」「NET」などはそのままネパールで提供されるため、ネパール国内への影響はないという。

 追加される650種というSLDは非常に膨大だが、これは今後のドメイン需要の拡大に対応するためのもの。650のうち550種類は総務省の「日本標準産業分類表」の分類や各種団体名称、都道府県名、道州名などを用いて割り当てている。「DK」なら「道路貨物」、「KR」なら「建築リフォーム」といった具合だ。また、現在の.JPで提供されている「CO」「OR」なども、JPと同じ用途で提供される。残る100種類は、個人向けに2桁の数字(同社は「背番号」と表現)となる。同社では、SLDを大量に用意したことで、ドメインの不足や、それによって起こる係争を減らすことができるとしている。

 個人用ドメイン(「00.NP」〜「99.NP」)については9日より受付が開始されており、それ以外の550種のSLDについては、7月1日より登録が開始される予定。

 国の持つトップレベルドメイン(ccTLD)を外国の企業が転用する例としては、「.TV」(ツバル)が有名だ。しかし今回は、国を示すTLDを、別の国のTLDとして転用するということで、定着するかどうかを含め、注目すべき事例といえるだろう。

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▼ オープン・ネットワーク・エンタープライズ

[記事提供:RBBTODAY ]



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