ニュース 2002年10月1日 02:52 PM 更新

松下、AVネットワークに本腰? ――CEATEC

「CEATEC JAPAN 2002」の松下電器産業ブースでは、DVD-RAMドライブ搭載の「AVCサーバ」やHTMLブラウザを付加した「ネットワーク・タウ」など、さまざまな参考出展が行われている

 毎年、「CEATEC JAPAN」には大量のコンセプトモデルを持ち込む松下電器産業だが、今年も期待を裏切らなかった。同社のブースでは、DVD-RAMドライブ搭載の「AVCサーバ」やHTMLブラウザを付加した「ネットワーク・タウ」など、さまざまな参考出展を見ることができる。今回のテーマは、「イーサネットポート」のようだ。


松下のAVCサーバ(参考出展)

 AVCサーバは、HDD&DVD-RAMレコーダにネットワーク機能を付加したもの。家庭内ネットワークを通じて、MPEG-2録画したTV番組をパソコンで視聴できる。ただし、サーバとして扱えるのは録画データのみで、PC向けのファイルサーバ機能などはない。


録画した番組は、PCのWebブラウザで一覧表示可能。クリックすれば再生が始まる

 また、本体前面にはSDカードスロットを備えており、デジタルカメラやシリコンプレーヤーとの連携も可能だ。「TV番組をMPEG-4に変換し、SDカードで持ち歩くこともできる」(同社)という。

 製品化の時期や価格は未定。ルータ機能の搭載なども検討していくという。


背面にはIEEE 1394ポートが2つ装備されていたが、製品化時に搭載されるかどうかは微妙だという

地上波デジタル前提のネットワーク・タウ


ネットワーク・タウ(参考出展)

 かつてのインターネットTVをほうふつとさせる「ネットワーク・タウ」は、地上波デジタル放送の開始を見越して開発されたもの。データ放送に使うBMLブラウザに加え、HTMLの表示も可能となっている。通常のWebサイトを閲覧する際はインターネットナンバーサービスを使用する形だ。

 「インターネットTVとの大きな違いはコスト面。当時は、Webブラウザを付加するためにx86ベースの基板を搭載していたが、今回はOpen TVと共同開発したBML/HTML共用ブラウザを採用した。追加コストはイーサネットポートにかかる費用だけ」(同社)。

 2003年末に開始される予定の地上波デジタル放送では、TCP/IPベースのBMLブラウザが採用される見込み。これを利用した付加機能がWebブラウザというわけだ。

 また、松下ではネットワーク・タウの発売に合わせて、HTMLベースの専用ポータルサイト「ネットワークタウ・ポータルサービス」を立ち上げる。これにより、リモコン操作だけで、BMLよりもリッチなHTMLの「TV情報」や「交通情報」などを閲覧できる。「ピザのデリバリーサービスなども加え、TVにプラスαの付加価値を与えたい」(同社)。

 ネットワーク・タウの製品化時期は未定。ただし、「地上波デジタル放送の開始がトリガーになることは間違いない」(同社)。

関連リンク
▼ 特集:CEATEC JAPAN 2002
▼ CEATEC JAPAN 2002公式ページ
▼ 松下電器産業

[芹澤隆徳, ITmedia]

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