ADSL事業者シェアランキング発表――マルチメディア総研マルチメディア総合研究所は、ADSL回線事業者の加入者数に関する調査結果をまとめた。気になる上位5社のシェア変動結果は……
マルチメディア総合研究所は10月28日、2002年9月末時点でのADSL回線事業者の加入者数を調査し、その結果を発表した。ADSL加入者422万件のうち、トップシェアとなったのはビー・ビー・テクノロジーの23.9%。以下NTT東日本、NTT西日本、イー・アクセス、アッカ・ネットワークスと続く。
これら上位5社のシェアが、合計で94.5%に達している。同研究所は、下位事業者の買収などを伴う大手回線事業者への集中はさらに進むだろうと予測している。各事業者に対する、研究所のコメント概要は以下のとおり。 「Yahoo! BBは、家電量販店と合弁会社を設立して販路を拡大したほか、費用をかけた大々的なキャンペーン展開を行ったことがシェア拡大につながった。いまや100万会員を擁する、業界第8位のメガISPになったとも言える。ただし莫大な販売促進費が、経営の負担になりかねない点は課題」 「NTT東日本は、この1年間で11.4ポイントのシェアを落とした。NTT西日本は1年間で7.2ポイントのシェアを落としている。サービス価格の差、12Mbpsサービス導入で出遅れたことが響いて、守勢に回らざるを得なかった。このところ販売員を一般家庭に訪問させて営業するなど、総力挙げてビー・ビー・テクノロジーに対抗するかまえだ」 「イー・アクセスは、日本テレコムからADSL回線事業を買収し、一挙にシェアを拡大した。しかし、旧J-DSLユーザーが解約するケースが増えるなど、回線シェアはこのところ減少している。統合の効果をサービス、価格に反映できるのはこれからだろう」 「アッカネットワークスは、3月末からシェアを1.0ポイント落としただけだが、イー・アクセスが買収により規模を拡大したため業界5位にあまんじた。OCN、So-net向けの回線提供を中心にシェアを伸ばしてきたが、ほかのISPとの連携強化がこれからの課題」 なお、研究所では固定系インターネットサービスの需要予測も行っている(下表参照)。
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