ニュース	2002年11月15日　00:21 AM 更新

「ウイルスキラー北斗の拳」でアタア！

200x年、ついに人類はウイルスの炎に包まれた。12月に発売予定の「ウイルスキラー北斗の拳 2003」のより詳細な内容を、一足早くお届けしよう

　イーフロンティアは12月6日から、「ウイルスキラー北斗の拳 2003」を発売する。これは、ウイルスを駆除する度に人気コミック「北斗の拳」の登場キャラクターがアニメーションを繰り広げるという、異色のソフト（記事参照）。予定価格は6800円（2ユーザーパックは1万800円）で、製品には1年間の無償サポートが付く。パターンファイルは最低で週1回更新される予定だ。

「おまえはもう、死んでいる」を再現

　同ソフトは、イーフロンティアと中国の端星科技が提携して、国内向けに提供するもの。「端星科技は、中国でアンチウイルスソフトのトップシェアを持つ企業」（イーフロンティア）という。

　製品は、そのまま企業向けとして販売できるクオリティを備えていたが、タイピングソフトなどを手がけるイーフロンティアによってアニメーション付きのものに変更された。

これが基本画面。右のウィンドウには、ウイルス駆除の際アニメーションが表示される

　HDDのスキャン、もしくはリアルタイム監視システム（後で詳述）などにより、ソフトがウイルスを検出すると、たちまち戦闘アニメーションが再生されると共に、駆除作業に入る。

　アニメでは原作のシーンが再現され、ユーザーは「おまえはもう、死んでいる」などの名セリフを聞くことができる。ただし、セリフは微妙にウイルス絡みのものに変更。たとえば、原作で村の井戸水を奪おうとした「ジャッカル」は、部下に対してこう叫ぶ。「ものども！次のターゲットはこのPCだア！データを奪いつくせ！」。

　ケンシロウの声優を務めるのは、神谷明さんではなく、子安武人さん。同氏は、2003年にリリース予定の新作アニメ「新北斗の拳」のケンシロウ役を担当する声優だ。

ザコキャラの額には「klez」マークが！ 制作側のこだわりを感じさせる

　用意されている戦闘アニメーションは、編集部が確認できた限りで7種類。分厚い体脂肪にガードされ、拳法が効かないという、いわくつきのキャラ「ハート様」も登場するなど、ファンにはたまらない内容となっている。

未知ウイルス検知が特徴

　ソフトは“スキャン学習機能”を備え、1度PCのスキャンを行うと状態を記憶し、2回目以降は前回との差分を確認しながらスキャンを行う。これにより、スキャンスピードが向上する仕様になっている。

詳細の設定画面

　また、ソフトウェアがデスクトップに常駐してのリアルタイム監視システムを備えており、メール送受信時には1つ1つのメールをチェックする。この際、ウイルスを検出するとアニメを再生するとともに、ユーザーに注意を促すメールを送信してくれる。

実行ファイル／実行可能モジュールなどを含む可能性のあるファイルを開く際には、ケンシロウが登場して鋭く睨みを利かせる

　圧縮ファイルとして、LHA、ZIP、GZIP、CAB、RARなどの形式に対応しているほか、多重圧縮にも対応。また、端星科技の研究を生かし、パターンファイルの更新なしでも、ある程度まで未知のウイルスを類推、検出できるという。

　ちなみに、この未知ウイルスを検出した場合は、ケンシロウの兄「ジャギ」との戦闘アニメーションが再生される。未知ウイルスだけに、「オレの名を言ってみろ！」とのセリフを披露する。記者がさまざまなウイルスで試した限りでは、ジャギの登場確率が高く、全体の半数を占めた。

　アニメはウイルスの種類に応じて割り当てられており、「その割り当てパターンは秘密です」（イーフロンティア）とのこと。同作品一番の人気者であるラオウは、めったに登場しない。イーフロンティアいわく「ラオウが出たら、かなり危険な状態。さしものケンシロウでも、倒せるかどうか危ないです」。

（C) 武論尊・原　哲夫／Coamix
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[杉浦正武, ITmedia]

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