ニュース	2002年12月24日　08:19 PM 更新

聖夜ルポ
アイツがCafestaで彼女をゲットしたワケ（1/2）

TTNetのアバターコミュニケーションサービス「Cafesta」が、会員18万人を突破するなど盛況だ。ユーザー間の交流も活発で、中には彼女をゲットしたという話も？ 秘密の世界を、のぞいてみると……

　聖なる夜、みなさんいかがお過ごしだろうか。彼女のいないネットユーザーは、まことに肩身が狭い季節が到来したワケだが、ちょっと待った！ 出会いなんて、ネットの世界にいくらでも転がっているもの。今回は、あるコミュニケーションサイトで彼女を見つけた男と、その世界の住人の声を紹介しよう。

　TTNetのコミュニケーションポータル「Cafesta」は、各ユーザーが自分なりにカスタマイズした「アバター」と呼ばれるキャラクターになりきって、会員同士チャットなどを楽しむサイト（記事参照）。男女比が6：4と、女性比率が比較的高いのが特徴だ（記事参照）。7月末のオープン以来、現在18万人の会員を抱えるなど、着実に会員数を伸ばしている。

N氏の場合

　都内に住むN氏（年齢不詳）は、サイトオープン直後からCafestaにハマっていた口。当初は、1日5時間くらいサイト内に滞在していたという。

　「（プレイ時間は）朝昼晩です。しいていえば食後の歯磨きのようなもの」（N氏）。サイト内では各ユーザーが自分の日記などを公開している（ホームページプラザ）のだが、N氏は気になるユーザーの日記が更新されているか、こまめにチェックする毎日だという。

　ヘビーユーザーのN氏は、当然のようにCafestaを利用するユーザー達と関わりを深めていく。Cafesta内でユーザー同士が仲良くなるパターンは、主に2つ。「ひとつは、自分のホームページを見た人が反応する形で仲良くなっていくケース。もうひとつは、チャット」。同じチャットルームに通い詰めるうち、自然となじみのユーザーができていくという。

N氏のアバター、および自己紹介ページ。サイト内でコミュニケーションを行う際には、必ず自分のアバターが表示される

　そんな中、ある日N氏はネットコミュニケーションサイトにつきものの“オフ会”に参加する。「（オフ会をやろうという提案は）たいていチャットでそういった話になり、そこから親切な人が仕切りはじめる。その流れに乗っていると、いつの間にやら新宿集合、とかいう話になる」。かくしてN氏は、Cafestaで知り合った3人で食事をすることになる。

　そこに現れたのは、N氏のタイプの女性だった（！）。N氏はたちまち、その女性との交際を深め、見事“カノジョをネゲット”（ネットでゲットの略）することに成功する。具体的な経緯について、N氏は多くを語らないが、決めゼリフは「今日もイッパツカフェスタすべぇ」だった、とまぶしそうに振り返った。

成功者にならえ！

　N氏がネゲットに成功した理由はなんだったのか。編集部が調査した結果、N氏の公開するサイトがアクセスランキングで上位に位置し、しばしばトップをとっていたことが成功要因の1つではないかと推測された（Cafestaランキングページ参照）。

　Cafesta内でのアクセスランキングは、1週間ごとの数値で算出される。現在のトップは、N氏によるとおよそ6000アクセス程度。「1週間で6000ということは、1日あたり約850ということになり、一般的なWebサイトから見れば、それほど『人気サイト』とはいえない」とけんそんするが、これで“顔が売れた”ことの効果は大きいだろう。

各ユーザーが公開するホームページのアクセスランキング

　人気サイトを作る方法として、N氏は「初心者相手の質問コーナーは確実にウケる」と話す。

　「ただ、そういったことの何が楽しいのか僕には分からないので、頼まれてもやらない」。N氏が成功したサイト作りの秘訣は、別のところにあった。

　実は、N氏のホームページは非常にアクの強い文章、画像を掲載した、好き嫌いのはっきり分かれるものに仕上がっている。実際「（アクセスするユーザーの中には）個人的な嫌悪感を前面にだして、個人攻撃してくる人も多い」。ある日の発言などは、過激に過ぎることが原因で管理者の削除を受けたことも。しかし、この姿勢が一部ユーザーの支持を集めたといえるだろう。「奇抜なことをするのは諸刃の剣。素人にはお勧めできない」（笑）

　……これでは、あまり参考にならない気もするが、次にCafestaを利用する女性陣の本音を探ってみよう。

彼女たちの現実（リアル）

　主婦Aさんは、登録後4カ月を迎えるCafestaヘビーユーザーの1人。昼頃ログインしたら、そのまま夜中の2−3時まで入り浸るという、熱の入れようだ。

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[杉浦正武, ITmedia]

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